自殺サポートサイト-1
島田浩二のホームページに、また一人アクセスしてきた。
名前は…秋原美里。17歳の現役高校生だ。
「まだ若いのに」
彼は煙草に火を点けた。
「17歳…17歳っと…ここだ」
フォルダをクリックすると、美里と同じようにアクセスしてきた二人の女の名前があった。
「よし。準備は整った」
俺は不気味に口元を歪めた。
それから一週間後、彼は都内のある喫茶店の前に車を止めて美里を待っていた。既に他の二人は車に乗っている。
ボブカットにウェーブをかけた茶髪の方が守岡恵美、黒髪にストレートパーマをあてている方が松尾彩だ。
二人とも17歳の高校生である。
しばらくすると、車に女が近付いて来た。
彼は窓を開け、話しかける。
「秋原美里さん?」
「はぃ…」
女の声は消えてしまいそうなくらい小さかった。
美里は赤茶のセミロングを少し巻いていた。背は低めでかなりの童顔だが、体はムッチリとしていて、ダイナマイトボディと呼ぶに相応しい。
「乗って」
彼の指示に美里は素直に従った。
車を走らせて数時間、薄暗い樹海の手前で車は止まった。他に車はなく、非常に寂しい所だ。
その樹海を彷徨うこと数分、大きな洋館風の建物が現れた。
「さ、入って」
浩二はその館とは別の、小さなログハウスへ三人を呼び入れた。
その中は丁度良いくらいの室温だった。
三人は浩二にすすめられるままに、四角の机を囲む丸イスに腰掛けた。
「さてさて…」
彼は四つのカップに紅茶を注ぎ込んでいった。
「三人とも、遺書は書いて来たかい?」
改めて一人一人の顔を覗き込んでいく。
三人はコクリと頷いた。
「やり残した事は?」
「…ない」
皆口々にそう言った。
「そうか。じゃあその紅茶を飲んだら、死に方について話し合おうじゃないか」
それを聞いて、三人はカップに手をかけた。
一人、また一人と紅茶を口に運んでいく。
そして数分も経たないうちに、三人とも眠りに落ちていった…
浩二は三人ともぐっすりと眠っているのを確認すると、手元のボタンを押した。
たちまちドアの方からコンコンとノックされた。
「入れ」
「失礼します」
ドアを開け、露出度の高いメイド服を着た四人の女達が入って来た。
「地下室に入れとけ。いつものようにな」
浩二は美里達を指差し、指示をした。
「かしこまりました、ご主人様」