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ノスタルジア
【女性向け 官能小説】

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ノスタルジア-11


「ほら。そんな顔で電車乗れないだろ?乗って」

運転席から身を乗り出して助手席を開けてくれる。
あたしは素直に乗り込む。
電車に乗る気力も、おそらくシュウの言う通りの顔を直す気もなかったから。

「俺んチでいいよな。その顔じゃどこにも行かれねぇよ?」

何も聞かずにシュウはそれだけ言うと車を出す。
「でも、お母さん、いるんじゃない?」
「あぁ?おふくろはいたな。でも凛なら平気だろ」
「シュウが泣かしたって思われちゃう・・・」
「会わねぇようにしてやるよ・・・」

シュウの家まで何もしゃべらずに音楽だけが静かに流れていた。

シュウは家に着くとあたしを先にシュウの部屋に通してくれて
「リンきてっからー」と
お母さんに言った後、飲み物と冷たく濡らしたタオルを持って部屋に来てくれた。

「で?」

ジュースを一口飲んで
タオルで顔を拭いた後にじっと見つめながらシュウに聞かれた。




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