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『桃子記念日』
【痴漢/痴女 官能小説】

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『桃子記念日』-12


「おにいちゃん、おにいちゃん……」
 “セクハラ・マッサージ”という名の、桃子の“スキンシップ・コミュニケーション”を支えているのは、“保護者”であり“恋人”でもある、従兄・宗佑の存在である。
 ひと月に一度、桃子は“保護者”である宗佑の下に帰って来るのだが、それは彼女にとって、お待ちかねの目くるめくひと時を、心から愉しめる時間の到来であった。
「そうか。そのお友達、元気になるといいな」
「だいじょうぶだよ。桃子がいっぱい、“マッサージ”してあげたから」
「こんなふうに、か?」
「ん、あんっ……!」
 宗佑の太股の上に座る体勢で、体操服にブルマーという格好をしてその背中を預けている桃子は、“ももこ”と書かれた名札のあたりに従兄の手を乗せられていて、それがやわやわと胸を揉み始めたことで、甘い声を挙げ出した。
「桃子、凝ってるな」
「だって、寮だと、揉んでくれるひと、いないもん……」
 女子寮にいるときとは、想像もつかない、十歳離れた従兄に甘える桃子の声だった。

 もみゅ、むにゅ、むにゅ…

「や、あっ、お、おにいちゃん、あぁん……」
「桃子、今日は、どんな“シチュエーション”なんだい?」
 サイズをひとつ小さめにしているので、背丈は小柄だが、体操服とブルマーに包まれたグラマーな桃子の胸や尻が、はちきれんばかりに主張されている。
「体操服に、ブルマーだなんて、もう何処にも見られない格好だよ」
 従妹のあまりにも扇情的なその姿に、背中から抱き締めている格好の宗佑も、滾りを抑えるのに、精一杯という様子だった。
「桃子、おにいちゃんに、教えてくれないか?」
 ふ、と、耳に息を吹きかけながら、宗佑は問うてくる。
「あふぅんっ! ……お、おにいちゃんは、“先生”なの」
「うん」
「そ、それで、桃子は、先生のことを好きな“生徒”で……。い、いけない関係になってるところなのぉ……」
「なるほど」
 教師と生徒の、“禁断の関係”を想定して、桃子は体操服とブルマーに身を包んでいるのだ。さしずめ、“先生とのいけない関係ごっこ”というところか。
「俺は“先生”なのに、“生徒”の桃子とこんなことをしているんだな」

 もみもみっ、もにゅ、むにゅむにゅ……

「あ、あぅんっ……だ、だめ、せんせい……桃子の、おっぱい、もみもみしないで……っ」
「桃子、“先生”はもう、我慢できない」
「や、やぁっ、あっ、あんっ、せ、せんせぃ……」
 月に一度、宗佑のもとに桃子は帰って来ると、必ずこういった“ごっこあそび”で戯れるようになっていた。
 この前は、ナース服を着て、宗佑を患者に見立てて“患者さんとのいけない関係ごっこ”をしたし、その前は、スーツ姿の桃子を、宗佑の担当をしている編集者に見立てて、“作家さんとのいけない関係ごっこ”で、盛り上がった。
 いわゆる“コスプレ”なのであろうが、その設定が、微に入り細に渡っているところが、宗佑には面白いものと感じていた。
「俺は“先生”なのに、桃子の身体をこんなふうに、触りたいと、ずっと思っていたんだ」
「だ、だめっ、せんせい……だめ、だよぉ……」

 ふっ……

「やっ、み、みみは、だめなのぉっ……」
「桃子が、こんなに可愛い声を挙げるから、俺はもう、耐えられない」

 もみゅ、もみゅっ、むにゅむにゅっ……

「あっ、せ、せんせいっ、あ、やっ、あ、あぁあぁん!!」
 本当に“先生”に胸を愛撫されている気分になって、その禁断の関係に官能を揺さぶられて、桃子の喘ぎは激しくなった。
「桃子は、“先生”のこと、好きじゃないか?」
「せ、せんせぇ……」
「好きじゃないなら、こんなことはやっぱりいけない。すぐに、やめるよ」
 桃子の胸から、宗佑の手が、離れそうになる。
「や、いやっ、せんせい、はなさないでっ……!」
 それを、桃子は本気で拒んでいた。
「せんせいのこと、桃子すきなの! だから、いいの! はなさないで、せんせぇっ!!」
 本当に宗佑の“生徒”になったかのような、桃子の迫真の声だった。


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