〈人形と玩具〉-6
「ひ、大翔さん…やめてぇ!!嫌あぁぁぁ!!!」
(ッ!!!)
瑠璃子は専務の冷酷な呟きに屈し、架純の彼氏の名前を叫んだ。
自分を被害者に仕立て、大翔を強姦魔に仕立て上げる。
それがどれだけ架純と大翔を傷付けるのか知りつつ、それでも瑠璃子は叫ぶしかなかったのだ。
「嫌……嫌よ……麻里子お姉さん……お願い助けて……」
絞り出す言葉……それは本心からの物だった……乱暴に扱われ、目茶苦茶に輪姦されていた方がマシと思えるほど、瑠璃子は断腸の思いにうちひしがれていた……。
本当に二人は助かるのか?
その問いに答えてくれる者などいない。
『満足させたら二人には手は出さない』
その約束は既に反故にされ、架純を人質にして大翔までも慰み者にしている。
不安や不満は尽きる事は無くても、ならば瑠璃子に何が出来るのか?
事態が悪化していくのを黙って見つめ、あまつさえ手助けすらしている印象を与えている。
秘穴は子宮に溜まっていた精液を垂れ流し、早く新鮮な大翔の〈汁〉が欲しいと駄々を捏ねている。
友人の目の前で、友人の彼氏の遺伝子を欲しているのだ。
例え瑠璃子の意識は違っていても、八代の肉棒にむしゃぶりついた唇の如く、秘穴は大翔の肉棒を吸引し、柔らかな幾重にも重なる舌が亀頭を舐め回しているのだ。
(だ…駄目だ…ッ!!も…もう……!!!)
大翔の絶頂は間近だった。いつもの避妊具を装着しての感触とは比較にならぬ快感に、まだまだ未熟な肉棒は簡単に敗北を認めて骨抜きにされていた。
ビクンビクンと肉棒は脈打ち、呼吸に混じろうとする甘い鼻声を隠すのが精一杯だ……。
(か…ッ……架純…!!)
「ぐぎぃ!?……い、嫌あぁぁぁぁぁ!!!」
「ッ…!!!」
大翔の熱い精液が染みていくのを感じる……肉棒は、それ自体が意思を持つように跳ね上がり、ピリピリと痙攣しながら尚も精液を絞り出していく……果ててしまった大翔の苦悶の姿に、容赦の無い笑い声が浴びせられた。
『おいおい、彼女の前で他の女とヤリやがったぜ?』
『架純ちゃん可哀相〜……浮気っつうか、ヤッてる現場見ちまったんだからな』
『ま、こんな女のコトなんか気にする必要無えぜ?どうせヤリ棄てられるんだからよぉ』
鬼畜達は瑠璃子を蔑み、大翔と架純を嘲笑った。
呆然としたまま泣いている架純の姿を見れば、どれだけ心が傷付いたのか知れる……大翔が汚された事は、自分が汚されたのと同様なのだ……満足な悲鳴すら上げられなかったのは、エスカレートしていく鬼畜達の遊戯に、例えようの無い恐怖を感じていたからに他ならない。