世界中の誰よりもいちばん-4
「わ、私をどうしたいのだ? 言いたい事があったら言えばいいだろ?」
秋子さんはなかば怒り気味にそう僕に問いかけるも、
さすがに今日の僕は怯むことなく言い返した。
「それは僕の台詞ですよ? 秋子さんが僕を試すのなら…………
僕だって秋子さんを試させてもらいますからね?」
そう言うや僕は、膣内から二本の指を抜き取ると、
今度はその指でおしりの穴を責め立てはじめた。
「ま、待てっ そこはっ………… あっ…… 待てと言って…… んんっ……」
今更だけど秋子さんの身体はとても綺麗だ。
何も特別な事をしているわけではないらしいけれど、
その肌は毛穴さえ見つけがたいほどにすべすべで傷ひとつ見あたらない。
もちろんそれは性器周りしかり、肛門部に至ってまで言える事で、
大抵の場合に見られる黒ずみはほとんど無く、
皺の一本一本までお世辞抜きに美しさを保っている。
「ホント綺麗な身体ですよね………… こんなトコまで綺麗だなんて…………」
「やっ………… は、恥ずかし事を言うなっ はぁっ…………」
皺に沿いながらゆっくりと指先を動かす僕。
触れるたび、ヒクヒクとその穴が蠢いているのが何だかやたらと卑猥に見える。
「今日は美咲さんの………… 色んな姿を見せてもらいましたよ」
「んっ…… み、美咲の? あっ………… やっ…………」
「でも僕としては秋子さん色んな姿がもっとみたいわけで……」
「んんっ…… い、いつも見ているでは………… あっ……」
「そうそう、美咲さんと言えばこんなものも借りて来たんです」
「え? ひゃっ な、何を…………」
僕はポケットから小さなプラスティック容器を取り出すと、
蓋を開け逆さを向けては、秋子さんのおしりにそれを垂らしはじめた。
「グリセリンです……」
「ぐ、グリセリンって!? まさかっ…………」
「あれ? その反応を見ると色々知ってそうですね?」
「い、いやっ それはそのっ………… 仮にも医療に携わっているからで…………」
頬を染め言葉を濁す秋子さん。
一般的に女性がグリセリンと聞けば化粧品を思い浮かべるかも知れないが、
医療の世界では利尿薬や目薬、そして浣腸などに用いられるも代表的なもの。
それをおしりに垂らされているのだから、秋子さんが何を想像したかは明白だ。
「大丈夫ですよ? 僕には別にスカトロ趣味はありませんから」
「か、和也っ!? その………… もし私が何かしたのなら…………」
「ま、浣腸ではなくて潤滑油としての役割は果たしてもらいますけどね?」
「ま、待って………… いったい何を…… んんっ…… やぁっ…………」
垂らした液体を指先で引き伸ばすように、満遍なく周辺に塗りはじめると、
その感触にいちいち反応を示しては、恥ずかしそうな声をあげる秋子さん。
僕はその姿をじっと見つめながらも、
頃合いを見てゆっくりと少しずつ小指をその穴へと埋めていった。