私にも気持ちいいこと教えて下さい-28
「ああもうっ! 風音ちゃん!!!」
「は、はいっ」
「僕はカウンセラーで欲求を満たしてやるのが仕事だからなんだからね!」
「は、はい?」
「その僕に気を許してくれるのはとても喜ばしい事なんだけどっ
本来こういう事はその、好きあってるもの同士にしかさせない事であって…………」
「ど、どうしたんですか急に?」
「い、いやっ ここまでしておいてなんだけどさ……
あまりに風音ちゃんが僕に気を許してくれるものだから…………
その、風音ちゃんの貞操観念に支障をきたしているんじゃないかと…………」
僕はなんだか頭が混乱してしまっていた。
カウンセラーである僕を信頼して過去のトラウマを打ち明けた風音に、
いかに性欲の解消方法を教えて欲しいと言われたとはいえ、
その境界がいったいどこまでなのかうまく判断が出来ないのだ。
「くすくす…… 変な遠藤さん」
「へ、変って………… 僕は風音ちゃんを心配して…………」
「わかってますよ…… ありがとうございます」
「い、いや…… 別に礼を言われるような事じゃないんだけど…………」
狼狽える僕とは対照的に風音は、はにかんだ笑顔で優しく僕を見つめたかと思うと、
突然、身体を起こしあげ、身に纏っていた布団をはぎ取り、
その美しい肢体を僕の目に露わにしてきた。
「か、風音ちゃんっ!?」
「だ、大丈夫ですよ? ちゃんと私、貞操観念は保っているつもりです」
「た、保ってるって………… その…… 全部見えちゃってるんだけど…………」
「でも遠藤さんは…… 特別だから…………」
「…………え?」
「遠藤さんじゃなきゃ私………… こんな事…… 絶対にさせませんから…………」
そう言って風音はそっと僕の手を取ると、
照れくさそうに頬を赤らめながらも、
ゆっくりと自らの濡れた秘部にその手を導いていった。