私にも気持ちいいこと教えて下さい-25
「大丈夫だよ? 感じるままに身を任せていればいいんだ…………」
「で、でもっ………… なんだか体が浮いちゃうみたいな感じがして…………」
「気持ちいいでしょ?」
「んっ………… わ、わかんない…… でも………… はぁっ……」
感覚と言うものは人から聞いても簡単に理解出来るものではない。
ある程度は想像でそれを補う事が出来るが、
本当に理解するには、それこそ身を持って体感するほか無いのだから。
「ちょっと手を貸してごらん?」
「え? あ、んんっ…………」
「どう? 堅くなってるのわかる?」
「は、はい………… あっ…………」
「乳首は性感帯だから、こうして触ってやると性的な快感を得やすい場所なんだ」
「これが………… あっ…… せ、性的な………… 快感…………?」
まるで自分に覚え込ませるように、僕の言葉を反芻しながら指を動かす風音。
その動きはまだまだ拙いものだけれど、
ゆっくりとながら確実に、
自らの気持ちいい場所を探し当てようとしているのがわかる。
「他にもさ………… こんな所にも性感帯はあるんだよ?」
「え? んっ…… はぁっ…………」
僕が首筋に唇を当て、そのまま舌を上下に這わせてやると、
思わず指の動きを止め、いっそう激しくその身を震わせる風音。
「やぁっ………… な、なんかっ………… ぞくぞくって………… んんっ……」
「ほら? ちゃんと指も動かして?」
「んっ………… む、無理です………… 体が…… 震えちゃって……」
「大丈夫だよ…… 僕がしっかり抑えておいてあげるから…………」
左手で胸を揉みしだきながら、右手でゆっくりと風音の体をまさぐる僕。
風音の反応しっかり確かめながら、少し、また少しとその手を下にさげていく。
「やぁっ…… だ、駄目です………… そ、それ以上は…………」
「どうしたの? 何か不都合でもあるの?」
「ふ、不都合って言うか………… その…………」
「じゃぁ………… 自分でどうなっているのか先に確かめてみるかい?」
僕は風音の手を取ると、そのまま下半身へと導いていった。
「やっ………… だ、駄目っ 怒られちゃう…………」
「どうして? 怒られるような事してるの?」
「だ、だって………… んっ…… こんなトコ触っちゃ…………」
「大丈夫だよ…… 誰も怒らないし何も悪い事じゃないんだから…………」
「でもっ…… あっ…… やっ…………」
僕は少し強引に風音の手を引くと、
そっと下着の上から股間へと右手を当てがわせた。
「どう? 何かいつもと違うところはあった?」
「そ、そんなのっ わかりません…………」
「おかしいなぁ? 触らずともそこに何か変化が起きてる事くらいは…………」
「へ、変化なんて何もっ………… あっ…………」
風音はひた隠しにその現状を告げるのを拒んでいるが、
これほどまでに未知の刺激を受けた今、
そこがどうなっているのかなんて聞くまでも無く明らかだ。