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ようこそ花咲女子寮へ
【ラブコメ 官能小説】

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私にも気持ちいいこと教えて下さい-21

「じゃぁ今でもそれが原因で………… その……」
「ち、知識はあるんですよ? でも、やっぱりいけない事のような気がして……」

顔を赤らめながら、途端にもじもじと恥ずかしがる風音。

「いけない事なんかじゃないよ? むしろ溜め込んでる方が…………」
「え? 女も何か溜まったりするんですか???」
「違うよっ フラストレーションを溜めるって意味だよっ」
「あ、ああっ ごめんなさいっ 私ったらまた…………」

相変わらずの妄想癖で突飛な事を言い出す風音。
そもそもが妄想出来るくらいなんだから確かに知識は豊富なんだろう。
けれど体の欲求は妄想だけで解消出来るものではないのだから、
だからこそそれがフラストレーションとして溜まってしまうわけで…………

「風音ちゃん? 繰り返しになるけどさ…………
 マスターベーションは決して悪い事じゃないんだよ?」
「…………はい」
「むしろそれをしていないから、欲求を解消出来ずイライラしちゃうんじゃない?」
「そう………… なんだと思います…………」
「ここにお母さんはいないし誰も怒ったりなんてしない……
 だからね? 騙されたと思って一度試してみればいいんじゃないかな?」

なんだか相変わらずセクハラまがいな事を言ってるような気もするが、
忘れちゃいけない、これこそが僕の仕事だ。
異常性欲に悩む女性を上手く解消出来るように補助する役目、
フタを開けてみれば風音の悩みもまた僕に打って付けの内容であり、
それを見据えて秋子さんは風音をここに住まわせたのだろうと今更思い知らされた。

「遠藤さんの言ってる意味はわかります………… でも私っ…………」
「うん? まだ何か不安な事でもあるの?」
「わ、私………… その………… わからないんです…………」
「へ?」
「ま、マスターベーションのやり方を………… 知らないんです…………」

僕は思わずポカンと口を開けたまま、しばらく風音の顔を見つめていた。
だって、そもそもが性器を触ろうとした場面を母親に見られたのが原因で、
エッチな妄想もいっぱいしてるだろうに…………

「えと、知らないって言うのはどういう意味で…………」
「さ、触るのはわかりますっ でもっ 触るだけでその…………」
「いやいやっ 色々妄想した事あるでしょ? エッチな本だってほら?」
「あ、あれはっ その、興奮はするんですけど………… 正直よくわからないんです」

いったいどういう事なんだろう?
知識はあって人一倍妄想もしてしまうのに、よくわからないだなんて…………


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