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ようこそ花咲女子寮へ
【ラブコメ 官能小説】

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私にも気持ちいいこと教えて下さい-15

「とりあえず落ち着いて? 焦らずひとつひとつ紐解いていこうか?」
「ご、ごめんなさいっ 私…… どう言ったらいいのか…………」

潤んだ瞳でじっと僕を見つめる風音。
なにせ今日までずっとカウンセリングを申し出る事が出来なかったのだ、
この告白は余程に勇気を振り絞っての事なのだろう。

「意識って言うのはさ………… 例えばどういう風に考えちゃうの?」
「た、例えば………… その……」
「そうだな、例えばさっき僕が額を触った瞬間にどう思った?」
「そ、それはっ…………」
「大丈夫、怒ったり誤解したりなんかしないから…… 思ったとおり言ってごらん?」
「え、遠藤さんに触れられた瞬間………… そ、そのまま押し倒されて…………」
「お、押し倒す!? あ、いやっ ごめん続けて?」
「押し倒されて………… その…… ゆっくりと顔が近づいて来ては…………
 き、キスされちゃったりとか…………
 と、とにかく私、すぐにそんな事ばかり考えちゃうんですっ」

そう言っては恥ずかしさに耐えきれず布団の中へと顔を埋める風音。
意識と言うよりこれはいわゆる…………

「妄想しちゃう………… ってことかな?」
「はい…… 想像ではなく妄想、夫を亡くした女が想像するアレです」

さすが読書家、その歳で妄想と言う言葉に未亡人を連想させるなんて、
いや、それこそがすでに妄想のひとつとも言うべきだろうか?

「へ、変ですよね? おかしいですよね? やっぱり私…… 変態なんでしょうか?」

天岩戸よろしく、すっかり布団を被り込んでしまっては、
恥ずかしそうに小さく体を丸める風音。

「お、落ち着いて風音ちゃん? それくらいの妄想なら僕も日常茶飯事だからっ」
「ウソですっ………… 遠藤さんは優しいから私に合わせてくれてるだけです」
「いやいや、ホントだって! 現にさっき風音ちゃんを着替えさせてる時も…………」
「…………え? き、着替えって…………」
「あ、いやいやっ そのっ…………」
「や、やっぱり遠藤さんが私の服を…………」
「ち、違っ…… いや、違わないけどっ…………
 脱がしたのはあくまで風音ちゃんが風邪を拗らせないようにと…………
 その…… け、決してやましい気持ちなんかではないんだよっ?」

思わず口を滑らせてしまった僕は必死に弁解しようとするも、
心ここにあらず、どうやら風音はまた何かを考え込んでいるようだった。


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