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ようこそ花咲女子寮へ
【ラブコメ 官能小説】

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相変わらず君は罪な男だな-2

「うはっ おいしそうっ! これは見るからに風音ちゃんの仕事だね?」
「はい、とてもおいしかったですよ? 美咲さんも早く冷めないうちに…………」

僕の言葉など聞きもせず、熱い肉じゃがを勢いよく口の中へと運ぶ美咲さん。
その見た目とは裏腹に、男勝りの食べっぷりは相変わらず見ていて気持ちいい。

「はぁ…… こんな美咲さんの姿見たら泣いちゃう男の人も多いでしょうね」
「うん? 見た目に捕らわれる男になんか興味なんて無いわよ」
「相変わらず強気な発言ですこと…………」
「ふふん! 男は中身と………… どれだけ女を悦ばせられるか! これに限るわ」

そう言ってむしゃむしゃとご飯を食べる美咲さんは誰よりも男勝りに見えた。
けれどそんな美咲さんの外見は、驚くほどに完璧なまでの女であり、
少しきつめの吊り目ながら色っぽい厚めの唇、
スタイルはそれこそモデル並みで、
下世話な言い方をするといわゆる男が好きそうな体つきなのだ。

「悦ばせられるかって………… まるでそれがすべてみたいに…………」
「そりゃそうでしょ? 気持ち良くないSEXなんてただの拷問じゃない?」
「いや、まぁ………… そうかもしれませんけど…………」
「そもそも大抵の女は最中に目を閉じてるんだからさぁ…………
 見た目なんて勝手に想像でカバーするからどうでもいいってのよっ!」
「いやいや、女性はそうかもしれませんが男は目を開けてますからっ」

美咲さんとはいつもこんな感じだ。
同じ性心理を学ぶものとしては仕方の無い事かもしれないが、
こと男女の性を語る時は、明け透けどころかオブラートに包む事さえも忘れてしまう。

「そうすると何か? 君は先輩の外見が好きでSEXしているとでも?」
「ち、違いますよっ! 確かに秋子さんは見た目も綺麗ですけど…………」
「なんだ? のろけか? 他人の恋バナなんて私は興味ないぞ?」
「そ、そんなんじゃないですよっ 美咲さんが外見が好きでなんて言うから」
「だって男は見た目を気にするんでしょ?」
「そ、それは………… その時の見た目と言う意味だけじゃなくてですね、
 何と言うか普段の行動や態度との違いも興奮するひとつの要素だと言うか…………」
「ほほぉ…… いわゆるギャップ萌えというヤツかな?
 まぁそれは女にも多少なりともあると言えるわねぇ…………」
「萌えって………… まぁ概ねそういう意味になるんでしょうか……」

なんだって急にこういう話になるんだ?
僕の悩みを見抜いて相談にのってくれるんじゃなかったのか?

「ふむ…… ようするに男側の意見としては、
 普段の振る舞いひとつでSEXの時の気持ち良さも変わると言いたいわけね?」
「だ、断定は出来ませんが、僕は重要な要素だと思いますよ?」
「だけど女はどうだろうなぁ…………
 ゼロとは言わないけど、あまり気にしないというのが本音な気がするわ」
「そういうものでしょうか?」
「少なくとも私は気にしないわね…………
 性行為と日常とは完全に分離していると言うか、別世界とでも言うのかな?」
「別世界………… ですか?」
「うん、本能的に言うと女は優れた男の精子を得る事が出来るなら、
 相手が誰であろうと関係なく体が受け入れるように出来ているんだもの。
 あとは持ち前の想像力でなんとでもなるから視覚情報はあまり必要無いのよ♪」


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