『SWING UP!!』第14話-33
「さて……」
胸の感触と葵の反応をたっぷりと愉しんだ誠治は、葵のお尻の隙間に収まりながら興奮に滾っている自分自身を、彼女の中で解放させたかった。今はまだ、ピルの服用によって排卵を抑えている葵を身篭らせることはできないが、いずれ、彼女には自分の子供を産んでもらいたいと、誠治は本気で考えている。
「葵くん、入れますよ」
「あ、は、はい……きて、ください……」
胸の愛撫に表情を蕩けさせていた葵は、誠治の耳打ちに反応して、そのお尻を差し出すように、誠治に向けて突き出した。あまりにもエロティックな光景に、誠治の思考が跳びそうになる。
(たまりませんね)
そんな光景を味わえる己の幸福を、誠治は神に感謝した。
「いきますよ…」
お尻の隙間から離れた誠治の“雄峰”が、その頭頂部を、突き出す葵のお尻の下部に潜む“洞穴”に向けて、ゆっくりとにじり寄って行く。それは、大蛇が巣穴に戻る様にもよく似ている。
くちゅ…
「ん、ふっ……」
と、固いその頭頂部が、葵の“洞穴”の入口に当たり、溶けた万年雪のように、葵の粘膜を濡らしている愛液の滴りを、糸を引かせてその足元に垂らしていった。
ず、ずず……
「あ、あっ、はいって、くる……」
誠治は、ゆっくりと己の“雄峰”を、葵の中に収めていく。二人の間ではあまりポピュラーではない“立身後背位(立ちバック)”で繋がろうとしているので、いつにないその挿入の感触を、確かめている様子でもあった。
「ん、んっ、いつもと……ちがう、かんじ……」
それは、葵自身も胎内で認識している。誠治の反った先端が擦ってくる部分が、体位的にも背中側に集中しているので、肉壁を隔てた腸のところも、抉られている感覚があるのだ。
「はぁ、はぁ……ん……あ……」
少しばかり感じる背徳的な愉悦は、誠治に立ったまま後ろから貫かれようとしている、今の自分の浅ましい格好にも起因している。
「葵くん……!」
「!」
すぶりっ…!
「んあぅっ!」
ほぼ半ばまで埋まっていた誠治の“雄峰”だったが、残りの部分を一気に奥まで刺し込まれた。
「あ、あたってる……奥の、ふかい、ところに……!」
“正常位”では入り込まない、子宮口の下部の隙間に、誠治の“雄峰”の先端が潜り込んでいる感覚を、葵はお腹の中で感じた。
ずぶっ、ぐぶっ……
「んひっ……!」
誠治の腰が、お尻の下から突き上げられる。
すぶっ、ずぶっ、ずぶずぶっ、ずぶっ……
「ひ、あっ、ああっ、んっ、んんっ、んあぅっ……!」
膣の中を誠治の“雄峰”が行き来して、一番奥深い場所にまた収まって…。その繰り返されるリズムに合わせるようにして、葵の背中が何度も仰け反った。