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生徒会!!!
【学園物 官能小説】

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生徒会合宿(後編)-4

「……なに、してるんですか……」
突然声がして、俺は恐る恐るその声の主に振り返った。
「か、楓……」
楓が目を覚まし、まるで死人でも見たかのような表情で、俺と先輩を交互に見る。
「告白、してくれましたよね……?」
ショックからなのか、中二病ではなく素で問いかけてくる楓。
「あ、あれは告白じゃなくて……」
ただ独占したかっただけ。
「そ、それに楓だって、俺が初めての相手ってわけじゃないだろ?」
処女じゃなかったし。
「そんなわけ、ない……処女膜は少し前に、オナニーしてたら破れてしまいましたが、セックスしたのはせんぱいが最初で最後の相手です」
オナニーしてたら破れたって、そんなことがありえるのか!?
それが本当だとしたら、俺は勘違いで楓を独占したことになる。
「俺は、バカだ……」
胸に走る痛み。少し前までの先輩後輩の間柄には、もう戻ることができない。
「……え」
胸に走る痛み。
見下ろすと、赤く染まった何かが俺の胸の中から出ていた。……いや、俺の胸を貫いていた。


   ***


一瞬何が起きたのかわからなかった。
「お、おか、みく……?」
楓ちゃんと翔太くんが喧嘩を始めたと思ったら、いつの間にか翔太くんの胸に何か尖った物が刺さっていて、赤い何かが溢れてきて……。
「全部、先輩が悪いんですよ」
どさりと倒れる翔太くん。そして翔太くんの後ろにいた杏仁。
「楓ちゃんに告白したのは聞きましたが、セックスしていたなんて」
「あ、杏っ!?大神くんがっ!?」
「せん、ぱい……?」
翔太くんを抱き起こし、胸に手をやる。

ドクン

かすかではあるけど、鼓動が伝わってきた。まだ生きてる!
「オマエガ、イナケレバ」
杏仁は楓に飛びかかり、持っていた刃物――名前は知らないけど、刃は包丁より長く、握りは包丁より小さい――を楓ちゃんの喉元に当てた。
「ひぃぃ!?」
悲鳴をあげる楓ちゃん。
「杏やめて!どうしちゃったの!?」
このままじゃ翔太くんと楓ちゃんが死んじゃう!
「さ、先に三人でもいいって言ったのは杏仁豆腐でしょう!?」
「黙って……黙れ」
「がっっ、あぁぁぁぁっ……!?」
杏仁は楓ちゃんの喉元に刃をいれ、
「う、ふふ……ふふ、はは」
壊れたように笑い、何度も何度も楓ちゃんの喉元を突き刺す。


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