一日彼氏-7
「う……先輩のじゃなかったら絶対飲めませんね……」
自分の精液の味なんて知るわけもないが、よく聞くとおり美味しくないらしい。
「あーあ、初体験がお風呂場なんてロマンチックじゃないなぁ」
「誘ってきたのは杏ちゃんだからね?」
***
「まだ日付は変わってないですからね」
「まだ彼氏ってこと?」
「はい。先輩に女にされちゃいましたし、責任はとってくださいね」
杏ちゃんはあの後、水着についた精液をシャワーで流してはいたが、結局臭いまでは取れないまま競泳水着を――部活鞄の中にいれて――持ち歩いていた。
で、次に俺たちがやってきたのは俺の部屋だった。なんでやねん。
「杏ちゃん。一応言っておくけど、姉ちゃん家にいるからね」
「わかってますよ。先輩が考えてるような、いやらしーことはしません」
部屋で二回戦とか考えてましたすいません!
「お姉ちゃんの誕生日がいつか知ってます?」
「たしか夏だったような……」
前に杏ちゃんに教えられたんだよな。正確な日付は忘れたけど。
「八月八日。それがお姉ちゃんの誕生日です」
「ほう……ってもう一週間後じゃん」
どうしようプレゼント買ってないぞ。
「『俺の体をプレゼント』とかどうです?」
「どうですって、杏ちゃんって変態?」
「乙女に向かって変態はないでしょう、先輩」
Hの時も「おチ●チ●に突かれてる」とかエロいこと言ってたし、ムッツリ?
やべ、思い出したらまた元気になってきた。
「んちゅ」
「っ!?」
なんの前触れもなく突然唇を塞がれた。杏ちゃんの唇で。
「先輩、私、濡れてきちゃいましたよ……」
「ちょ、ちょっと杏ちゃん?」
「ほら、触ってください」
杏ちゃんの手に誘導され、俺の手は杏ちゃんの下着に触れていた。
「先輩、お願いです」
杏ちゃんは息を荒くし、何かを訴えるような視線を送ってきた。
「杏ちゃん」
指で下着をなぞる。
「すごく濡れてるけど、いつから?」
「せ、先輩の部屋に入ってからです。我慢しようと思っても、どんどん溢れてきちゃって……こんなエッチな私、キライですか?」
「そ、そんなわけないだろ」
むしろ大歓迎ぐふふ。
「んっ、もっと激しくして……」
そう要求されたので、指を激しく動かし下着越しにマ●コを刺激する。