一日彼氏-4
杏ちゃんが俺のことを好き?本当なのか?
「最初に先輩のことを好きになったのはお姉ちゃんで、先輩もお姉ちゃんのことが好きだから入る余地もないけど……」
杏ちゃんは感情を爆発させるかのように、
「お姉ちゃんのこと応援してるけど、でもやっぱり諦めきれないです!どうして私お姉ちゃんの妹なんですか!?どうして私先輩のこと好きになっちゃったんですか!?どうして先輩は、私じゃなく……」
まくし立てた後、杏ちゃんはしばらく何も言わなくなった。俺も何も言えず、二人の間にしばらく沈黙が続いた。
「……あの」
そして沈黙を破ったのは杏ちゃんだった。
「私じゃ、魅力ないですか……?」
「そんな、ことは……」
「それじゃあ、お姉ちゃんのこと諦めて、私と付き合ってくれますか……?」
そう言われ、俺は思わず押し黙ってしまった。
先輩のことは諦めきれないし、可愛いとは思うけど好きでもない杏ちゃんの気持ちに応えることはできない。
「先輩がどんなに変態であっても、先輩の求めるプレイをさせてあげますよ?例えば、競泳水着を着たプレイとか」
「本当か!?」
本能、いや煩悩的に振り返ってしまった俺は、思わず杏ちゃんの体に目をやってしまった。競泳水着を着た、その体に。
ドクン ドクン
鼓動と勃起がさらに激しくなる。俺は『全裸の女の子』より『競泳水着姿の女の子』のほうが性的興奮を覚えるのだ。
「いぃぃぃぃぃぃぃいいんだよね!?」
「せ、先輩?目が怖いんですけど……」
「思春期の男を競泳水着で誘惑したこと、後悔するがいい!」
俺の理性は完全に崩壊した。
杏ちゃんの背後に回り込み、水着の上から少しばかり膨らんだ胸を鷲掴みにする。
「んっ」
「はぁはぁ、競泳水着最高だぜ!」
俺は慣れないながらもその胸を激しく揉みしだいた。
「せっ、せんぱいっ、激しすぎですよぉっ」
「どんなプレイでもさせてくれるんだろ?」
胸を揉むだけじゃ我慢が足りなくなった俺は、勃起したいちもつを杏ちゃんの背中に擦りつけた。
「くぅっ、が、学校のですから、汚さないでくださいよ?」
「洗えば大丈夫」
「そういう問題じゃ、わっ!?」
お湯の中じゃ動きが鈍るので、俺は杏ちゃんを抱き抱えて風呂から出た。