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生徒会!!!
【学園物 官能小説】

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翔太と銀杏-1

『愚かなる愚民が!』
ケータイを確認すると、後輩からおかしな日本語のおかしなメールが届いていた。
俺は特に返信もせず、ケータイを閉じてマイベッドに横になった。
(銀河先輩からのメールはなし……)
憧れの銀河先輩――本名が銀河銀杏(ぎんが・いちょう)とちょっと変わった名前である――に近づくため先輩と同じ生徒会にこの春入り、なんとかメルアドを交換するぐらいには仲良くなれたんだけど……。メルアドを交換して一ヶ月、未だに銀河先輩からのメールは一件もなし。俺から送れば返信はあるのだが……。
「しょーう、お風呂空いたよ〜」
部屋の外から姉ちゃんが呼ぶ声。
「あとで入るー」
今は銀河先輩にメールするかしないか考えるのに忙しいからな。
『明日会えますか?』
って馬鹿か俺は。明日も学校なんだから、生徒会の時に会うに決まってるだろうが!
打ちこんだ文を消し、なんとメールしたものかと悩んでいると、新着メールを受信した。
「お?……なんだよ」
銀河先輩かと期待したがそんなことはなく、先ほどおかしなメールを送ってきた後輩からのメールだった。
大方さっき無視したから、文句のメールでも送ってきたってところだろう。
『右眼が疼く。この疼きを鎮めるために、我は組織に乗り込まねばならぬ。ついては』
「知!る!か!」
まだ続きがあったが、俺は読むのを途中でやめてケータイを閉じた。
考えれば、無理して銀河先輩にメールをする必要はないのだ。昨日もしたし、一昨日もしたし、その前の日も、さらにまた前の日も以下略。
毎日メールするのも迷惑かもしれないしな。たまにはしない日があってもいいだろう。
そう思って風呂場に向かおうと起き上がると、ケータイがまたも新着メールを受信した。
メールがくる度に銀河先輩かと期待してしまっている自分が情けない。どうせまたあの馬鹿だろう。
『今から我らの拠点へと向かう。ウルフ、お前はこなくてよい』
もはや訳がわからんな。


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