投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

魔眼王子と飛竜の姫騎士
【ファンタジー 官能小説】

魔眼王子と飛竜の姫騎士の最初へ 魔眼王子と飛竜の姫騎士 120 魔眼王子と飛竜の姫騎士 122 魔眼王子と飛竜の姫騎士の最後へ

33 飛竜使いの資格-5


「ただ今を持って、カティヤ・ドラバーグを竜騎士団から除名する」

 ユハ王が小さな腕で王杖をかざし、短くキッパリと宣言した。

「ま、待ってください、陛下!!これは何かの間違いで……!!」

 ナハトの背から飛び降り、ベルンが抗議の声をあげる。

「ふぁ……朝も早くから、相変わらず暑苦しい男だ」

 ユハは小さな欠伸を一つし、面倒くさそうにベルンを見上げた。

「ナハトは飛竜使いとしてカティヤを相応しくないとし、改めてベルンハルトをパートナーに選んだ……前代未聞の事件だが、そうしか見えなかったぞ。異議ある者は?」

「はいっ!!!!!!」

 勢いよく手を上げたのは、ベルンたった一人だった。
 他の竜騎士たちは、複雑そうな顔をしながらも、誰一人として手をあげなかった。
 ユハがニンマリと口元を緩める。

「諦めろ、ベルン。多数決でお主の負けだ。竜騎士団長として、当分またコキ使われるのを覚悟するんだな」

 数秒間ためらった末、ようやくベルンは深い息を吐き、敬礼した。

「……謹んでお受けします」

 



魔眼王子と飛竜の姫騎士の最初へ 魔眼王子と飛竜の姫騎士 120 魔眼王子と飛竜の姫騎士 122 魔眼王子と飛竜の姫騎士の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前