なれ初め-4 「じゃあね、バイバイ」 「うん、バイバーイ」 少し気まずい空気の中別れを告げ、亜依は自宅のアパートへ入っていった。 亜希も出張で誰もいない家へと向かおうとしたが、途中で踵を返し、あの成人誌を見に戻っていってしまうのだった。 それがあんな悲劇を招くとも思わずに。 廃工場に着き、またあの成人誌を工場の奥の方へ持って行き、亜希は夢中で読みふけっていた。