やっぱり花子-1
花子『前回までのあらすじ』
太郎『は?』
花子『太郎と花子の純愛ストーリー。太郎のプロポーズ、そして肉体的な関係に後一歩のところでお預けをくらってしまった花子の運命は!』
太郎『色々記憶が捏造されてるけど、やっぱり覚えてたか』
花子『妻ですから。何より昨日の話ですから』
太郎『妻にした覚えはない。生理きたんだろ?帰れよ』
花子『あれは鼻血です』
太郎『知ってたの?』
花子『恥ずかしくなったのです。だから逃げました』
太郎『は?』
花子『鼻血出しながらなんて出来ないでしょ』
太郎『血が垂れてくるのは嫌だな』
花子『騎乗位がお好み?』
太郎『そういうところツッコむな』
花子『そうね、どちらにしてもツッコむのはアナタの役よね』
太郎『上手くねぇよ』
花子『初めての経験が血まみれなんてまっぴらよ。血なら破瓜の血だけにしてほしいわ』
太郎『露骨な表現やめて』
花子『処女の血だけにして欲しいわ』
太郎『もっと露骨!』
花子『と言うことで、今日はちゃんと覚悟を決めてきました』
太郎『ごめん、今日は俺が生理になっ』
花子『(スルスル)』
太郎『脱がずに聞いて!』
花子『大丈夫、予習した』
太郎『息荒いよ!?予習ってどうせ俺のエロ本だろ!』
花子『そうよお兄ちゃん(ジィイ)』
太郎『妹キャラやめろ!チャック下ろすな!』
花子『ふふ、お兄ちゃんこんなになって…』
太郎『――という夢を見たんだな?』
花子『早いわよ』
太郎『夢オチ二回もやったら飽きられるんだよ』
花子『誰によ』
太郎『聞くな』
花子『あ〜あ、やっぱり急いじゃダメよね』
太郎『そうそう』
花子『でもいつまでも幼なじみでいるのはなぁ〜』
太郎『ん〜?(パラパラ)』
花子『漫画読んでるし』
太郎『その内』
花子『え』
太郎『良いことあるって』
花子『…』
太郎『俺は逃げねぇから』
花子『…え?』
太郎『急がなくたって俺達の距離は変わらねっての』
花子『たろ…』
太郎『隣来い』
花子『あ、うん(モソ)』
太郎『(グイッ)』
――CHU――
花子『んむ…!』
太郎『…』
花子『…』
太郎『ふぅ』
花子『た…太郎(ウルウル)』
太郎『な?良いことあったろ?』
花子『うわぁあん!(ジィイ)』
太郎『チャック下ろすな!(スパンッ!)』
幼なじみ 第一部 完