実はね・・・-2
「なんか、なつかしいよな・・・」
綱紀が布団をかぶり、天井を見ながら、そっと呟く。
それに私も反応し、一緒に布団に入る。
「確かにねー・・・
私たちって何か、すれ違いしてたのかな・・・。」
ちょっと寂しいって・・・思った。
「なんだ?お前、俺がいないと寂しいのか?(笑」
「ちっちがうし‼// 別に、綱紀がいなくても寂しくないですー」
嘘つきだね、私。―――・・・嘘に決まってるじゃん。
「ふーん・・・。」
それだけ言って、綱紀はフイと背中を向けてしまった。
「・・・ごめんね?嘘だよ、嘘。
本当は綱紀に会えて、こうやって話せて、ケンカして、笑って、泣いて。
いっぱいいっぱい、綱紀との思い出が詰まって。
正直、こうしているのが幸せ。
きっと私1人だと、絶対寂しかった。
・・・って綱紀、寝ちゃった?」
さっきから、静かすぎて寝ちゃったのかな?
明日でもいいから、謝ろう。
私は目を閉じて寝ようと思ったけれど、やっぱり眠れなくて
そのまま天井をずっと見ていた・・・。