投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

『STRIKE!!』の最初へ 『STRIKE!!』 813 『STRIKE!!』 815 『STRIKE!!』の最後へ

『SWING UP!!』第12話-26

「あかん、あかんっ、あっ、も、もう、あかんっ、しぬっ、しぬっ、しんでまうっ……往生、してまうぅっ……!」
 往生はしないだろうが、それぐらい強い快楽を体中で弾けさせているのは間違いあるまい。
「ま、まーちゃん、ウチ、もう、しぬっ……!」
 “イク”とは言わずに、“しぬ”というところは、変わっていないようだ。岡崎の口元が緩んだのは、“初体験”から幾度目かの性交時に、初めて清子が達した際に、そう言って自分を驚かせたことを思い出したからだ。
「しぬっ、しぬっ、しんでまぅっ、あ、あっ……」
 清子の全身に、特有のこわばりが生まれた。
「………」
 とどめをさすべく、岡崎は責めている三箇所を、同時にまとめて、愛撫した。
「うあっ、もっ、も、あかん、あっ、ああぅ、しぬっ、しぬっ、しぬうぅぅうぅぅぅぅぅぅぅっ!!」

 びくびくびくびくっ!

「!」
 清子の身体が、激しい痙攣を起こした。性的耐久度が限界を超えて、理性の箍が完全に崩壊した証であった。
「あぁっ、ああっ、ああぁあぁぁ……」
 がく、がく、と何度も身体を震わせる清子。中空を見つめるその瞳は焦点を得ず、口の端からとろりと涎が垂れ落ちる。
 中指が触れている“秘花”にも、硬直と弛緩が何度も訪れて、岡崎の指に熱いほとばしりを降り注いだ。
(潮、か……)
 相当に高い位置まで、清子は達したようだ。彼女が叫んだように往生して、“極楽浄土”まで、魂を飛ばしたのかもしれない。
「はぁー、はぁー、はぁー」
 あらぶる呼吸は、それでも、少しずつ落ち着いたものになる。“しぬ”と何度も言っていたが、本当にそうなるはずはないので、飛ばした魂もきちんと、元通りに還って来ていた。
「清子、かえってきたか?」
 だから、岡崎はそう言った。還ってきてもらわないと、困る。
「まーちゃぁん……」
 絶頂の余韻を身体に残しつつ、清子は頷きながら、何かをねだるように両手を差し出してきた。
「ああ。俺も、清子に入れたい」
 自分の腰間で雄雄しくそそり立つ“大樹”は、既にその先端から透明な“樹液”が溢れて、濡れそぼったものになっている。
 準備は、整っていた。
「清子……」
「まーちゃん……」
 清子が楽な体勢になるように、身体の位置を整えなおす。
 向かい合う形となって、見つめあう。ゆっくりと顔が寄り合い、唇が重なり合った。
「さて……」
 八年ぶりに繋がるにあたって、ひとつ確認しておかなければならない。
「清子、今日は、大丈夫な日か?」
 なにしろゴムがない。だが、もう我慢は出来ない。このまま、やるつもりだから、聞くべきことは聞かなければなるまい。
「ええよ、まーちゃん……それにウチ、ピル、飲んどるから……」
 医者の処方箋を受けて、自分に合ったピルを、清子は定期的に服用している。大学受験の頃、ストレスからか、生理不順から端を発した体調不良に悩んだ時期があって、看護師の母親から薦められる形で、ピルを服用し始めたのだ。
「わかった」
 岡崎は、剥き身のままの“大樹”を、清子の脚の間に進めていった。
 太股の間に腰をいれ、その中央に“大樹”の先で照準を合わせる。
「………」
「ま、まーちゃん、ウチのア、アソコ、あんまり、見んといてっ……」
 視線を感じたのだろう。潮を吹いた自覚はあるから、自分の陰部が今、どんな卑猥なことになっているか、それがわかっている清子は恥ずかしさに身もだえした。
「清子の“マ×コ”、ヌルヌルだな」
「い、いややっ、は、はっきりいわんといてっ!」
 そんな仕草を見せられれば、言わずにおけないのが“男の性”である。
「もぉっ、まーちゃん、ホンマ、エロいじわるやぁ……」
 頬を膨らませる清子は、本当に可愛かった。
「清子…」
「ん……」
 もう一度、顔を寄せて、唇を触れ合わせる。それが、合図だった。


『STRIKE!!』の最初へ 『STRIKE!!』 813 『STRIKE!!』 815 『STRIKE!!』の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前