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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第12話-24

 セーラー服の上にエプロンを身につけ、自分のために、嬉しそうに料理に励む女子の後姿を見れば、思春期真っ盛りの男子が、劣情を覚えるのも無理はない。
 それを、何とか無理やり抑えていた岡崎だったのだが、理性という名の結界は、三日と持たずに決壊した。
『あっ、ま、まーちゃん!?』
 台所にて、エプロン姿の清子を背後から抱き締めた岡崎は、男子としてもうあらゆるものが限界に達したことを、清子に告げていた。
『あんっ……!』
 耳元に熱い吐息をかけられて、今まで聴いたこともない“女の声”を清子が挙げたものだから、もう、岡崎は完全に、理性も知性も失ってしまった。
『もう……ゴハン、終わってから……な?』
 清子は、嫌がっていなかった。彼女もまた、男女交際の最終ステップを踏むことに、期待しているところもあったのだ。
 料理が終わってから、というのは、やはり無理だった。岡崎はその場で、清子の背中から体中を貪るように撫で回し、特に、耳を何度も責めた。
『あかんっ……あかん、て……あ、ああっ……』
 言葉とは裏腹に、清子の反応は、ますます“女らしく”なり、それを目の当たりにしてしまえば、もうどうしようもなかった。
 さすがにその場で、というのは憚られたので、場所を岡崎の部屋(関西に住んでいた頃は、借家だった)へと移し、二人はそのまま“初体験”を済ませることになった。一線を越えてしまえば、もう後は、燃える一方である。
 岡崎の母親が帰国するまで、濃密な時間を何度も過ごし、二人は男女としての関係を、さらに深いものとしていった。思えば、避妊さえしていなかったというのだから、未熟であるにも程があるが…。
 ともかく、岡崎にとっての初めての相手は清子であり、それは、清子にとっても同様のことであった。
『(こんなにはよう、“処女”やのうなるなんて……)』
 “Wマドンナ”として名を馳せた美人マネージャー二人よりも早く、清子は少女であることを卒業したのである。自分自身、それが信じられなくて、奇跡のようだと、何度も思うときがあった。
「まーちゃん……まーちゃん……」
 処女を捧げた相手と、再び交わっている今の自分。それもまた、奇跡のように思う。別れを告げた八年前から、結局は誰とも付き合うことのなかった清子は、肌に残る懐かしいその手の感触を思い出しながら、体中に散らばっている昂奮を集めて、そして、高まっていった。
「清子……清子……」
 岡崎もまた、同じように、清子の身体に夢中になっていた。耳を責めて、懐かしい声を引き出して、胸を揉んで、新しい感触を味わった。
「………」
 右手を乳房から離して、清子の太股に乗せる。
「んっ」
 ぴく、と、別の場所に熱い手のひらの温度を感じた清子の身体が震えた。
「ま、まーちゃん、くすぐったい……」
 太股を、八の字を描いて撫でさする。すべすべして、つるつるして、それでいて、柔らかい肉質を感じられて、なんとも堪らない触感である。
 その肌の触感を存分に堪能してから、岡崎の手は、太股のさらに内側に、進攻を始めた。
「あっ、そ、そこ、はっ……あ、ああぁっ……!」
 女の急所を、責めたのである。指先で触れた清子の女の部分は、既に熱く潤んでいて、見ていなくても、きらめきの度合いが目に浮かぶようだった。
「濡れてる、な……」
「あ、あたりまえやん……」
 愛しい人に触られて、そうならないはずがない。
「嬉しいよ、清子……」
「ま、まーちゃ……んっ、んふぅっ……」
 清子の身体が、自分の愛撫を悦んでいたと改めて分かって、岡崎は唇を重ねて、その喜びを分かち合った。


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