第6話 新たな陵辱者-6
特に美人というわけでもなく、口数の少ない平凡な女だった。
クラスが同じで、同じサークルに入って、顔を会わせることが多くなって、二人ともフリーだからということで付き合った。
お互い、童貞と処女だった。
だからか、一度、事を済ませてしまえば、後は昼となく、夜となくヤリまくった。
スミ子もセックスに関しては貪欲で、互いに変態プレイを楽しんだ。
大学のサークル室や公園でヤッたり、挙句にアナルセックスまで。
スミ子は、膣よりアナルの方が気持ちいいなどと言い出す始末だった。
見た目もスタイルも大したことないけど、セックスの相性は良いのだと俺は勝手に思っていた。
ある日、俺はいつものようにスミ子のアパートに向かった。
玄関先の小窓が開いていて、話声が聞こえてきた。
「ウフフ……カズ君どうしたの?緊張してるの……?」
「いや、そうじゃないですけど。でも、いいんですか?」
「何が?」
「だって、スミ子さん倉井先輩と付き合ってるはずじゃ……」
男の声は、サークルの後輩の和夫の声だった。
スミ子の媚びるような声が続く。
「もう、分かれようと思ってるの。今、好きなのはカズ君だよ……」
「お、俺も、前からスミ子さんのことが好きでした」
「フフッ。嬉しい……ねえ、私とエッチしたい?」
「は、はいっ!」
「いいよ……来て……」
「スミ子さんっ!」
「アンッ……!」
俺は部屋に乱入して、二人をぶん殴ろうかと思った。
しかし、できなかった。
俺は、何もできず、その場から立ち去ったのだった。