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【教師 官能小説】

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リビドー-5

リビングに兄貴を残し、自分の部屋に逃げるように帰ってきた俺は、ベッドに勢いよくダイブした。


兄貴の心配そうな顔を思い出すと、何とも言い難い気まずさが込み上げてくる。


枕に顔を埋めれば、いつも使っているシャンプーの匂いと、数時間前に身体を重ねたゆかり先輩の甘ったるい香水の香りが鼻についた。


俺の身体の上で艶かしく跳ねる彼女の姿が目に浮かぶ。


今まで経験してきた女達とのセックスは、一般的に見ればノーマルなものだったと思う。


俺自身もそれで満足してたつもりだ。


しかし、さっきの壬生柚香が拘束されてる姿を観た瞬間、俺は身体中に電流を流されたように何かどす黒い感情が生まれたのだ。


磔にされた、壬生柚香の泣き叫ぶ姿。


小さな頃に偶然観た、テレビの中の縛られた女の姿とダブる。


初めてそれを見たとき、胸はなぜか、でも確かに高鳴っていた。


それを思い出して、自分の中に現れたどす黒い感情の正体がわかった。


兄貴、俺はああいう非道なシーンが苦手なわけじゃないんだ。


そう、悪者に捕らわれた女を見てこんなにも胸が熱くなるのは、俺はずっとこうしたかったから。





拘束された女を、思うままに犯したい――。





その答えは、今ハッキリと自分の中で導き出された。


自分の中の、異常とも言えるその衝動を認めると、さっきの壬生柚香の犯されかけたシーンを途中で切り上げたことに、舌打ちが漏れる。


だが、それもすぐに思い直した。


どうせあんなしょうもないドラマ、いいところで必ずヒーローという邪魔者が入ってくるに違いない。


だったら、俺の脳内で壬生柚香をとことん凌辱してやろう。


ゆかり先輩の残り香をかぎながら、俺は忘れかけてたリビドー(性的衝動)を呼び覚ました壬生柚香の拘束されている姿を思い浮かべ、そっとスウェットをずり下ろすと、すでにはち切れそうになっていたソレをゆっくり握った。








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