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露天温泉の豚姫
【フェチ/マニア 官能小説】

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温泉紹介裏サイト-1

 僻地ではないが交通の便の悪い田舎の温泉地・萬郷村。

近隣に有名な温泉地がけっこうあるため目立たないが、秘境温泉ブームでちょこっとは訪れる湯治客も増えてきていた。

老舗温泉旅館は1件だけで、あとは農家と兼業の民宿が細々と営まれているだけ。

温泉につきものの歓楽街もなく、ごく普通の地方の田舎の村であった。

旅館と民宿以外に公共の共同浴場が点在していたが、どこも物好きな湯治客が時折訪れるくらい。

【峡谷割目温泉】というバス停の前に、わずかな駐車スペースをもうけた売店と食堂を兼ねた温泉管理小屋があった。

管理小屋でノートパソコンに向かってなにやら書き込みをしている中年親父は、この小屋の所有者の剛田源治。

ニヤニヤしながらキーボードを打ち込んでいると、外の駐車場に1台の軽自動車が停まった。


 この小屋の裏手から階段を下りていくと、渓谷の底に温泉がある。

柱と屋根だけの掘っ立て小屋みたいな脱衣所があるだけで、川に面した岩場の温泉だ。

秘境っぽいこの温泉は、文字通り岩の割れ目から沸き出た温泉で、ほぼ天然の湯だまりがあるだけ。

「剛田さん、こんにちは」

車から降りて小屋に入ってきたのは、髪を後ろに束ねTシャツにワークズボンという軽装なデブ娘。

「午前中に老夫婦が来たけんど、温泉入ったらすぐ帰っちまったな」

デブ娘は剛田のはす向かいに座って、手にしたペットボトルのお茶をグイッと一飲みして、

「そりゃぁ残念っすね。平日はそんなもんだわねぇ」

豊満なデブ娘のはち切れそうなTシャツの胸の部分には、首からかけられたIDカードの身分証が。

【萬郷村役場観光課:黒澤珠子】

高校卒業して村役場に就職してまだ1年たらずの新米であった。

身分証に貼られた写真は高校卒業直後のベリーショートの髪型で、まん丸顔と団子鼻が際立っている。

「こうやって宣伝しとるのにのぉ」

剛田はニヤニヤしながら萬郷村の公式サイトの温泉紹介のページを開いて、ノートパソコンを珠子に向けて見せた。

【癒やしの温泉郷。萬郷村へようこそ】

素人が作ったような簡素なホームページの背景には、露天風呂の縁に後ろ向きに座る太った娘の写真が使われていた。

ふくよかな背中と豊満な尻が湯煙の向こうで見えているだけで、もちろん顔や胸は写っていない。

「あはは、あっしみたいなデブスの写真じゃ、客寄せにもならんっすよぉ」

そう言いながらも珠子はまんざらでもないように満面の笑みを浮かべて、鼻の穴をヒクヒクさせていた。

珠子がモデルをすることになったきっかけは、配属されてまもなく観光課の親父らが女の子が温泉入ってる写真載せたいと冗談で言っていたのを、真に受けてモデルをやることになったのだ。

デブ専の剛田は珠子が配属されて挨拶周りをした時に顔を合わせていたが、デブの身体に興味を持ったものの青臭くて小便臭い娘をどうこうしようとは思ってもいなかった。

だが役場の人間と呑んだ時、ホームページの写真撮影のエピソードを聞いて、かなり興味を引くことになった。

タオルを巻いて撮影するのかと思ったら、自分から真っ裸になって前も隠さず堂々と撮影され、動いたり屈んだり湯船に出入りするたびに大きな胸を揺らしまくり、まんこも肛門も丸出しであっけらかんとしていたと。

デブの珠子なので親父達も裸にそそられなかったのか、からかうように「黒澤さん、あそこ、見えてるべ」とはやしたてても、笑ってちょこっと隠すフリだけだったので、笑い話として広まったようだ。

もともと柔道部で体育会系ノリの豪快なデブであったからなのか、珠子は裸になることに無頓着で、まんこやケツの穴が見えても風呂だからあたりまえだろうと思っていたのだろう。


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