投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

強気な彼女の本音は?
【学園物 官能小説】

強気な彼女の本音は?の最初へ 強気な彼女の本音は? 14 強気な彼女の本音は? 16 強気な彼女の本音は?の最後へ

夏の1日と彼の優しさ?-4


「それは…」

「それに、せっかく嵐士が貰ったチケット無駄になっちゃうのはやっぱりもったいないよ。私も美咲ちゃんと遊びたいもん」

「うっ…」

 遠回しに説得する春香に、率直に自分の願望も混ぜて説得する棗に美咲は言葉を詰まらせた。ここまで言われて、平然と断れるほど二人とはそこまで軽い関係を築いてるわけじゃないだけにどう答えようかと美咲は悩んだ。
 悩んで、悩んで…結局美咲は二人に説得されることにした。
 こうして、男女5人は夏休み1日目に互いに遊ぶ約束を取り付けた。


***


 それから3日はあっという間に過ぎ今日は3日前に約束した日。
 美咲は私服のノースリーブワンピースの下に水着を着て電車に乗っていた。待ち合わせは現地集合、ウォーターズタウンの前ということで美咲は一人でその場所に向かっていたのだけど…。

「……っ」

 美咲は身じろぎするにも苦労する程の満員電車の中で扉に額をつけながら奥歯を噛みしめていた。
 今、美咲の腰には不自然に後ろにいる男の手がある。しかもこれまた不自然にゆっくりと美咲の腰から下へとその手が這っていく。その男の手つきが気持ち悪くて、美咲は肩を跳ねさせ嫌悪から叫びそうになるのを間一髪で堪えた。この満員電車の中、美咲は後ろの男から執拗な痴漢を受けていた。一度その電車に乗ったらもう目的の駅に着くまで美咲の前のドアは開かない。そのせいで美咲は逃げようにも逃げられず大きな声を出して目立つのも憚られ男のいいようにされていた。ここまで満員電車でなければ、美咲は自分に触れられた瞬間に抵抗していただろう。今更抵抗すようにも身じろぎすら難しい。
 とうとう男の手がワンピースの下の方を捲り上げ水着の上から形のいい尻に触れる。


強気な彼女の本音は?の最初へ 強気な彼女の本音は? 14 強気な彼女の本音は? 16 強気な彼女の本音は?の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前