〈囚獣・銭森麻里子〉-8
(に、逃げて…お願い逃げてぇ!!!)
どうしても枷は外れず、麻里子は美津紀に自力での逃走を願った……自らの体重を支えている手と足の枷は、それ自体が意思を持つように握り締めてくる……更に悲鳴があがり、麻里子の眼前でサロトの頭は美津紀のスカートの中へと潜っていき、ジタバタと暴れる両足の繋ぎ目に埋もれていった。
(や…やめろ……やめろぉ!!!)
ブチブチと何かが引き千切れる音が聴こえた後、ペチャペチャと汚らしい音までも聞こえてきた……太鼓腹の陰にチラチラと見える肉棒はギリギリと反り、その先端からはダラダラと汁が垂れていた……その身勝手な欲望を宥める方法を麻里子は知っているが、それこそ絶対に防ぎたい行為そのものだ。
『フヒ…フヒ……ヒヒ……』
「おああぁぁぁぁ!!!」
(……ッ!!!)
サロトは美津紀を乱暴に振り回してドレスを身体から引き抜き、全裸にした上で下半身を麻里子に向け、まだ暴れる両足の間に醜肉を滑り込ませて結合に到った。
『どうだ、お姉ちゃん?妹のレイプシーンは?』
(み…美津紀に……こんな事……絶対に……)
太い胴体が伸し掛かる事で、美津紀の股間はほぼ全開に近かった。
サロトは更に密着して抱きしめ、すっかり堕ちてしまった美津紀の幼器と、それに突き刺さる自身の肉棒を見せ付けていた。
泣き叫びながらも幼器は牝汁を垂らして咽び泣き、肛門までも歓喜にヒクヒクと蠢いている。
サロトの陰嚢も楽しげにペタペタと跳ね回り、中に溜まった精液を放出するタイミングを伺っている。
(み、美津紀……美津紀ぃ……)
サロトは結合したまま向きを変え、今度は美津紀の顔を麻里子へと向けた。
前髪と顎を掴まれて向けられた顔は、口元を歪めたしかめっ面であったが、何処か憎き肉棒が生み出す快感をひた隠しにしようとしているようにも見えた。
汗だくで涙を流し、サロトの腰使いに合わせて呼吸を刻む姿は、決して見たくなかった妹の“女性”の部分……サロトが甘ったれた吐息を吐くと、美津紀も呼応して身体をのけ反らせて脱力した……もう〈終わった〉のだと、麻里子は分かった……。
『これで何回目の中出しかな?そろそろ妊娠しちゃうかもなぁ?』
麻里子はキッと専務を睨み、その眼光を逸らさなかった……美津紀を人間として見る事もなく、妊娠を軽く扱う思考に対しても怒り狂っていた。
一粒の涙が零れたが、それは美津紀への涙であり、専務やサロト達の為に流れたのではない。
女性を拉致し、欲望のままに姦して棄てる……あおいや真希、そして文乃……《命》の重みすら知らぬ畜人に、正義が敗北するなど有り得ないではないか。