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〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉
【鬼畜 官能小説】

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〈囚獣・銭森麻里子〉-7

航海の間中、麻里子は美津紀と文乃が如何にして捕まり、どんな責め苦を受けさせられているかを聞かされていた。
その晴らしようの無い怒りは妹の姿を見て爆発し、正に怒髪天を衝いていた。
マスクのファスナーの隙間から血走った目で睨むが、直ぐに視界から専務やサロトは消え、そしてまた視界に飛び込んでくる。
どうにか怒りをぶつけようと、必死に顔を動かして視界に捉え続けようとしてみても、それも叶うものではなかった。


『どうした?せっかく妹に会えたんじゃないか。何か言葉をかけてやれよぉ』

「もがあぁぁぁ!!!」


この部屋の鬼畜達には、麻里子の悔しさが手に取るように分かっていた。

信頼していた刑事に裏切られ、自慢の逮捕術は一度足りとも発揮する事はなかった。
何時か訪れるであろう“チャンス”で鬼畜達をブチのめす為に体力を落とすまいと、屈辱を噛み殺して出された貧相な食事は全て食べていた。

耐え難い航海の果てにようやく妹に会えたのに、その時には抗いようの無い拘束を施され、正に手も足も出ない状況。

たかが人間一人を拘束するには過剰と呼べる器具達……麻里子の思い描いていたチャンスなど、もはや訪れる事は無いとすら思えた……。

専務やサロト達はそれを嘲笑って屈辱的な見世物としていた。


『巨乳ちゃ〜ん。これでもお姉ちゃんは助けてくれると思う?ウハハハ!!!』

(お…お姉ちゃんが……嘘……嘘よぉ……!!)


あの凛々しかった姉が、ただ喚きながら吊り下げられ、専務の思うままに回転させられて笑われている……文乃でさえ数人の生身の男達には敵わなかったのに、麻里子の拘束は鎖に鉄パイプという頑強に過ぎる代物ばかり……散々地獄を味わってきた美津紀だが、更なる生き地獄が襲い掛かってくるのだと改めて戦慄し、目の前が真っ暗になっていった。



『サロトさん、そろそろお姉ちゃんに妹の“暮らしぶり”を見せてあげたらどうです?今の今まで心配してたみたいですから……』


専務は回転を止め、麻里子の顔を美津紀の方向へ向けた。
醜く太ったオヤジが妹に伸し掛かる……姉妹の悲鳴が交錯した。


「も、もがッ!!ぉがあぁぁぁッ!!!」

「あおぉ!!あ"〜〜〜ッ!!!」


姉に助けを求める妹も、妹に襲い掛かるオヤジを怒鳴り付ける姉も、互いに人としての言語を使えずに喚き散らすのみ……人形かオブジェと化した姉と、家畜か奴隷に堕ちた妹に、人間らしい振る舞いなど期待するのが無理というものだ。


(美津紀ぃ!!く、クソぉッ!!こんな…こんなベルトなんか…ッ!!!)


麻里子は枷から手を引き抜こうと引っ張り、懸命に身体を捩った。
どんな状況になろうとも、妹を助ける想いは変わらない。
指先まで窄め、手首をこじって藻掻き続ける。


「あぁぁぁぁ!!!」

(!!!)


妹の泣き叫ぶ声に視線を移すと、サロトはドレスを無理矢理に下げて美津紀の胸肉を掴み出し、嬉しそうにむしゃぶりついていた。
その脂ぎった頭を殴りつけたい衝動に駆られるが、手首は枷から抜ける気配すらない。



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