痴漢の始まり-1
「こんな時間に友達呼び出して迷惑だったかしら裕也。」
「い、いや全然大丈夫だよ!!」
むしろ裕也は真奈美の尻を拝めたことに姉に感謝していた。
「実は今日真奈美を呼んだのはね‥」
優花がニヤついた表情で弟に話し始めた。
「裕也がマッサージ上手だって前に話したことあってね、そしたら真奈美がマッサージ受けたい受けたいっていうから今日呼んだのょ!」
真奈美が優花に続く。
「そうなの♪
裕也くん、今日マッサージしてくれるぅ?」
裕也は『もちろんだよ!』という表情を見せて大きく頷いた。
(よっしゃぁ!!
真奈美さんのこんなエロい身体マッサージできるなんて最高だよ!!)
この日の昼間にはまさかの姉との淫らなマッサージを行い、自分の運の良さを裕也は噛みしめていた。
「それで、どこをマッサージすればいいかな!?」
待ちきれんとばかりに裕也が切り出した。
真奈美に対しての質問に優花が入ってくる。
「ほら、真奈美のおっぱいって他の人よりかなり大きいでしょ?
だから肩がよく凝るんだって!」
「た、確かにそうだね‥うん了解!!
じゃあ‥始めますね‥‥!!」
そう言うと裕也はテーブルの脇に座る真奈美の後ろに回り、立ち上がった姿勢のまま真奈美の肩に手を置いた。
それと同時に姉の優花が口を開いた。
「じゃあ裕也、真奈美のことよろしく!
姉さんはちょっとコンビニに行ってくるわね!」
「え!?
ちょっ‥ちょっと待ってよ姉さん‥!」
裕也は真奈美と2人っきりになれる嬉しさを感じながらも気まずさから姉を呼び止めたが、優花は「私がいたらやりづらいでしょ?」とニヤリと言葉を残して外に出て行った。
姉が居なくなった部屋に裕也は変な気まずさを感じながらも、肩に置いた手に力を入れようとした。
その時だった。
真奈美がゆっくりと振り返り裕也の顔を見つめた。
そして静かな口調で裕也に問いかける。
「ねぇ裕也くん‥‥
さっき真奈美のお尻覗いてたでしょ‥‥?」
顔の近さと真奈美のストレートな質問に、裕也は少し後ずさりしながらどぎまぎさせた。
「の‥覗いてただなんてそんな‥‥」
後ずさりした裕也に真奈美が四つん這いの格好で近寄ってくる。
それによって胸の谷間が見え隠れし、裕也の視線がつい胸元に行ってしまう。
「ほら‥今も凄いおっぱい見てた。
ダメじゃない。
お姉さんの友達をそんなエッチな目で見たら。」
「ご‥ごめんなさい真奈美さん‥‥!!」
気の利いた言い訳も出せない裕也は、まるで土下座でもするかのように頭を下げた。
「まぁ年頃だからしょうがないわね!
それより裕也くん、音楽もそうだけど本も好きなのね。」
真奈美はそう言うと立ち上がって本棚を眺め始めた。
怒られるのではないかとビクビクしていた裕也が気の抜けた返事をする。
「あ‥はい‥
ほとんど参考書ですけど‥」
「へ〜。偉いわね!
私なんてほとんど勉強しないで遊んでばっかりだったから尊敬しちゃう!!」
そう言いながら真奈美は手を膝に乗せて中腰になったような格好で本棚を眺め始めた。
その瞬間、またも真奈美の短いスカート丈から大きな尻がはみ出し、丸見えになった。
(ま、またかよ!?
マジ!?!?)
さっきまで自分の視線を注意していた女性が取る行動ではないとツッコミを入れたくなった裕也だが、その卑猥な眺めに素直に大喜びしていた。
下段の本を眺める際には、膝を曲げずに屈んだ為、その尻がモロに丸見えになる。
肉厚な尻肉にグイグイとTバックが食い込むその様は、改めて見ても『エロ尻』と呼ぶにふさわしかった。
(おぉっ!!!
たまんないよほんと!!)
そんな喜びの最中(さなか)、真奈美の言葉に裕也は驚いた。
「へ〜!
裕也くんって痴漢好きなんだ?」
いきなりのそんな言葉に状況がわからず焦りを見せた裕也だが、真奈美が手に取っていた本を見てすぐに状況を把握した。
真奈美が手に取っていた本は、大きな参考書の間に挟んで隠しておいた『痴漢遊戯』
という官能小説だった。
「ちょっ‥ちょっと真奈美さん勝手に‥‥‥!!」
真奈美は裕也のそんな焦る言葉を右から左に流し、その小説をペラペラとめくり始めた。
「ふ〜ん‥‥
裕也くんってエロい事好きなんでしょ。
今日だって私の体ばっかりジロジロ見ちゃってさ。」
どことなくニヤリとした卑猥な表情で裕也を見つめながら話す真奈美に、裕也は焦りを見せるというよりかは、まるで卑猥な言葉責めでも受けてるような気分になり、真奈美の言葉にペニスをピクピクと反応させた。
「そ‥そりゃ僕だって男だし多少は‥‥
でもエロいこと好きだなんてそんな‥‥」
「好きじゃないの?
真奈美はエロいこと好き!
だって見てよほら。
エロい体してると思わない私?」
そう言うと真奈美は本棚に手を突いて丸出しの尻を高く突き出し、まるで立ちバックでもされてるかのような態勢を取って見せつけた。
「す‥凄いよ真奈美さん!!
大きくてエロいお尻が丸見えでたまんないよ!!」
裕也がトランクスの中でペニスをビクビク脈打たさせながら興奮気味に答える。
「私もこの小説みいに痴漢されてみたいなぁ‥‥」
真奈美は誘うような表情を浮かべてそう言った。
その卑猥な表情に裕也は思わず生唾をゴクリと飲み込んだ。