饗宴の夜-14
「あああッ!」
「う、うおおッ!」
「す、すげぇ……カオリさんの中にずっぷり入っちゃってる。うわ、たまんね」
ユウキはわたしとコージのセックスに興奮したのか、自分の勃起を自分で扱き出した。
それを横目で見ながら、コージに話しかける。
「はあ……ねぇ、どう? 女の中に入った感じは……?」
「おおおッ! す、吸い付いて……う、うぐッ! うぐぐぐッ!」
コージの広い胸板に手をついて、わたしはパンパンと何度か腰を動かす。
一回、二回……コージのカリ首が肉壁をかき回す感覚がとても気持ち良い。
だが、三回目でコージは雄叫びを上げて、脆くも体を震わせて鼻の下を伸ばしながら弾けてしまった。
「う、うおおッ! うおおおおッ!」
「あ、あああ……ッ……! ねぇ……気持ちいいでしょう、生セックスは……?」
コージはあまりの快感のために何も答えず、ただ快感の余韻に浸っている。
それは可愛らしくも思えたが、それだけでは駄目だ。
わたしが、気持よくならなければ。わたしも、気持よくしてもらわなければ――
残った精子を搾り取るように、何度か腰をゆっくり動かした。
それだけでも、快感が沸き立ってくる。
もっと、挿れていたい。もっと、引っ掻き回して欲しい。
「カ、カオリさんッ! 俺も、俺も早くしたいッスよ!」
わたしは、自分で扱きながら物欲しそうに哀願するユウキをニヤリと見つめた。
「いらっしゃい」
シーツに仰向けに横たわったわたしは、足をV字に掲げて、ユウキの挿入を待った。
ユウキはすぐにわたしに覆いかぶさってきたが、挿入場所が分からないようで戸惑っている。
ユウキの勃起を掴んで、自分の入り口に誘導してやる。
「ほら、慌てないで。ここよ。腰を押し込んで……出来るだけ我慢してみて」
「はっ、はい……おッ、おおおッ、飲み込まれて」
「ん、んんんッ、ああっ、気持ちいいわ……ユウキ君、動いてェ」
ユウキのものは、コージよりいくらか存在感があるようで、奥まで入ると息苦しい感じすらした。
だが、今はその息苦しさがたまらなく愛おしい。
しかし、ユウキはなかなか動き出さなかった。
動けと言われても、最初はどう動いていいのかわからないのかもしれない。
わたしの胸に顔を埋めて、不器用にギクシャクと動き出そうとしている。
それを、コージがわたしの傍らでひざまずいて黙って見つめている。
彼もまた既に勃起してしまっていた。
わたしは、ユウキに挿入されながらも、コージのものを手にとって軽く扱いてやる。