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インスタント・ラバーズ
【痴漢/痴女 官能小説】

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饗宴の夜-11

「うわ、すげぇ……すげぇ広がっちゃってる。このヒクヒクしてる穴に、チンポ挿れるんスか?」
「……そうよ。ねぇ、その上にある少し膨らんだとこ、わかる?」
「うん? あ、分かりますよ、クリトリスでしょう? あぁ、こんななんだ」
「そこ、触って」
「……こうスか?」
「ぐううッ!」

 包皮からむき出しになった肉豆を指で突かれた瞬間、わたしの体に激震が走る。
 思わず、唸るような声を上げてしまった。
 
「カオリさん、ここ、いいんスか?」
「いいッ! いいわァ! ねぇ、もう少し、指を動かしたり、してみて」
「こう?」
「ふはッ! ああッ! ああ〜ッ!」
「すっげぇ、気持ちよさそうっスね。そんな声出しちゃって」
「いいの……! すごく、気持ちいいの、お願い、イカせてぇ……!」

 ここまで来たら、もう何も我慢することが出来ない。
 ユウキの激しい指責めを抵抗なく受け入れて、わたしの体は絶頂に向かって突き進んでいく。
 指では物足りないが、今はただイキたかった。その姿を、晒してみたかった。
 この若者の手を借りて、ただひたすらイカされたい。
 肉豆が極限まで膨らんで、ひくひくと弾けそうになっていた。
 ユウキが何か言っているような気がしたが、もうそれも聞こえない。
 いきそう……あーイク……

「いくわ、もういく……アアッ、イクーッ!」

 びくりびくりとシートの上で体が弾んだ。
 ルームミラーにコージの何か卑猥なものを見るような好色な瞳が見えた。
 絶頂する女の声を聴き、その姿を目の当たりにして、わたしを犯したくて仕方がない男の瞳だ。
 わたしはこの後のことを想像して、快楽に身を任せながら自然と笑みがこぼれていた。
 
「カオリさん、俺、もう我慢出来ないッス! セックス、したい!」
「……待って、ユウキ君。ここじゃ、狭くて出来ないわ。それに――」
 
 気がつくと、いつの間にか停車していた。
 どこかの峠の途中なのか、辺りは真っ暗で、ちょっとした芝生とベンチが設けられている。
 そこを淡く照らすような照明が、その脇にひっそりと建っている。
 
「目的地に、着いたみたいだから」

 わたしは前に座るコージに囁くように、ポツリと言った。


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