幼馴染のお姉さん-13
顔が上気してきて汗もかき始めている。
春香さんの甘くてエッチな吐息が部屋に響き渡る。そして、その音に呼応するかのよう
に俺と春香さんの結合部から、グチュ、ズチュという水音も漏れ出す。
「クチュクチュって、エッチな音が聞こえるよぉ〜」
恍惚の表情の春香さん。きっと俺も同じような顔をしているのだろう。とても気持ちの
いいセックス。あぁ、それは実に素晴らしいことなんだが……
ジャラ……ジャラ、ジャ……
この鎖の音はかなり余計だと思うよ。
「ねぇ〜和樹くん……」
「な、なんですか?」
「わ、私〜そろそろイキそうなんだけど〜」
俺の上で腰を振りながら春香さんが告白をしてくる。
「じ、実は俺もそろそろ限界だったりします……」
今まで射精をしていないのが嘘のように限界が近かった。初めてのセックスだから、出
来るだけ長い時間感じていたかった。
その思いが俺を射精というものから遠ざけたのかな?
「そっか。だったら一緒にイケたらいいね〜」
「は、はい」
初めては一緒にか……それは確かに悪くはないな。
「じゃぁ〜ラストスパート〜いっくよ〜♪」
上機嫌な春香さんはそのままテンションをあげて――
「か〜ず〜き〜く〜ん!」
「すいません。すいません。本当にすいません」
俺は今必死に春香さんに謝罪をしている。ベッドの上で全裸の男が土下座……実にシュ
ールな光景である。
何故俺が春香さんに土下座をしているのかというと、一緒に絶頂を迎えようと約束をし
て、春香さんがラストスパートをかけた瞬間、情けないことに射精してしまったのだ。
つまり、俺が一足先にイッてしまったわけで――
「初めては一緒がよかったのにぃ〜っ!」
「いや、ほんとすいません。返す言葉もありません」
俺がイッて少しして春香さんもイクこと自体は出来たけど、約束をやぶってしまったわけで。
「和樹くんにはほんとガッカリだよ〜」
「はい。俺は本当にダメな犬野郎です」
「しかも〜こんな大量に精子を出すなんて〜」
春香さんは自身の股から溢れ出てきている精子を掬って俺に見せる。
「これって絶対に妊娠しちゃうよね〜」
「あ、あはは……」
もう何も言えないや。
「これはさっきのことも含めて和樹くんには責任を取ってもらうしかないよね〜?」
「……覚悟してますよ」
お仕置きでも何でも受ければいいんですよね? 何ですか、女装でもすればいいんですか?
「うふふ〜嬉しいこと言ってくれるわね〜だったら、結婚してもらおうかしら〜」
「け、結婚!?」
「そう結婚よ〜♪」
え、えぇっ!? 責任ってそういう意味の責任なんですか!? 何かキツイ罰を受ける
という意味での責任じゃないの!?
お、俺が春香さんと結婚!? そんなバカな……
「もしかして和樹くんは私と結婚するの嫌〜」
「そ、そんなことはないですけど……」
いきなりのことに頭がパニックになっている。ほんとどうしたらいいのだろうか?
「じゃ〜結婚して責任を取ってね〜♪」
楽しそうに微笑む春香さん。その笑顔を見ると何だか悩んでいる自分がバカらしくなってくる。
「分かりました。責任取ります。ですから――」
「あ〜鎖はまだ外さないからね〜♪」
「それはあんまりですよ!」
さすがにもう鎖をつけている意味がないと思うんだけど! なのに何故まだ俺は繋がれ
たままなのだろうか?
「和樹くんにはまだまだ反省してもらわないといけないのよ〜」
「……因みにあと、どれくらい繋がれているのでしょうか?」
「ん〜三時間くらい〜?」
「長すぎますって!」
いくらなんでも三時間は長すぎる! こういうのは後五分くらいなものじゃないのか?
それなのに、三時間はさすがにやりすぎでしょ!
「う〜ん、それじゃ〜私はちょっとシャワーを浴びて、ご飯を食べてくるね〜」
「ちょっ、春香さん!? 俺をここに置いて行かないで!」