初体験2-3
結局、そんなことを言って、本当にさっさと出て行っちゃいました。
「じゃ〜、先輩、頑張って下さいね!」だって!
「頑張る!」って、ちょっと違うよね(笑)。
裕美がいなくなって、急に静かになっちゃいました。
私、何をどう言っていいか、全然思いつかなかった。
重苦しさを払うように、先生が言いました。
「裕美から聞いたけど、俺で良いのか?」
私、黙ってました。
「良いのか?」なんて、今更聞かれても答えようがありません。
「嫌だったら、やめても良いんだよ。」Y先生が優しく言ってくれました。
何度も言うけれど、私、B型(笑)。
「イヤじゃないです。でも、どうして良いか分かりません。」
先生、しばらくの間、黙って私を見ていた。
「裕美に言われたせいじゃないけれど、いつだってやめても良いぞ。
そのつもりで、少し試してみるか?」
試すって何?
化学の授業じゃない、っつうの! 実験じゃないんだし。
そんな事思ったけど、素直に「はい・・・」って答えた。
「あっちにベッドルームがあります。」って、私、勇気を振り絞って言った。
先生、「社長室」のソファでするんだと思ってたみたいで、驚いてた。
二人でベッドルームに入った時、先生、「こりゃ、驚いた」って言った。
先生、ベッドに腰掛けて、「こっちにおいで」って。
私、先生の隣に座った。
どのくらいの距離で座ったら良いのか分からなかったから、30センチくらい離れて座りました。
「もっと、こっちにおいで」って、肩に手をかけられた。
「ビクッ」とした。
引っ張られて、近づいた。
先生の体温を感じました。
先生のスーツの匂いと石鹸の匂いがしました。
私も出かける前にシャワーを浴びて来たけれど、先生もちゃんと綺麗にして来てくれたんだ、って思いました。
顔を伏せてたんだけど、先生、顎に手を当てて、私の顔を上に向けさせた。
初めての男の人とのキス。
子供の頃、お父さんとはキスしてたけれど、裕美とは何度もキスしてたけれど、初めて「男性」とキスしました。
先生、優しくしてくれました。
きっと、私、唇が震えてたと思います。
「そんなに緊張しなくても良いんだよ。」
唇を離して、先生が言いました。
そして、先生、立ち上がって私の着ていたジャケットを脱がしてくれました。
その後、自分のスーツの上着を脱いで、ネクタイをはずしました。
そしてもう一度、先生が私の隣に座って、キスをして来ました。
さっきより少し強いキス。
同時に、腕を私の背中に回して抱きしめられました。
やっぱり、裕美とは違う。
「ゴツゴツしてる」っていうのが初めて「男性」に抱きしめられた印象でした。
裕美と抱き合うと、柔らかくて、ふわふわした感じだけれど、やっぱり「男性」はたくましいって思いました。
しばらくそのままの体勢でキスをしていました。
裕美とのキスとはやっぱり違います。
ハッキリ言って、裕美とのキスの方がダンゼン、イヤらしかった!(笑)
だって、裕美は舌を絡ませてくるし、強弱をつけてくるし、私の舌を吸ったり、時には歯茎まで舐められる。
男性とのキスは初めてだけれど、六月以来、毎日のように裕美とHな事してたから、それほど感じなかったな。