親友への謝罪・・・・・・-5
「うふ・・・本当に凄い・・・硬くてピクピクしてるわ」
緊張のあまりに、俺の胸筋はピクついていた。
俺の胸はすでに曝け出されて、指先で希一の母親が撫で回していたのだ。
その時に身体を寄せる希一の母親からは、授業参観の様な匂いがして俺を複雑な思いにさせた。
それでも、授業参観だけ積極的な生徒の様に、俺の物は手をあげていた。
「ふふ・・・私を意識してるんだ」
希一の母親は、俺の膨らみにすぐ気付いた。
「い・・いや・・・これは違う」
「良いのよ無理しなくとも・・・私知ってたんだから・・・倉敷君がいつも私を見ていたの」
すでに、お見通しだった。
初めから俺の気持ちに気づいて、希一の母親は近づいて来たのだ。
つまり、俺の気持ちに答えようと、モーテルに誘われた事にもなる。
俺の胸は高鳴り出した。
「もし良かったら・・・倉敷君の好きにしても良いわよ・・・ベッドの上では友達の母親とか関係ないから・・・・・・。それに・・・初体験はまだでしょ?」
俺は固唾を飲んで、黙って頷いた。
「だったら・・・私が教えてあげる」
そう言いながら、希一の母親は俺に口づけを交してきた。
気づけばベッドの上で、肌を交わしながら希一の母親の中にいた。
ゴムの上からでも分かる、初めての感触は俺を夢中にさせた。
希一の母親である罪悪感など、とうに頭から消えていた。
ただ希一の生まれた場所に、俺は帰ろうとしてるだけ・・・本当の意味での親友になる為にも・・・・・・。
俺は最後を振り絞り、友情の絆を刻んだ。
「はあ・・・はあ・・・おばさんもう駄目だ・・・俺いっちゃいそう・・・はあ・・・はあ・・・・・・」
「あっ・・・あっ・・・いいのよ・・・遠慮しないで・・・私もすぐだから・・・あっ・・・あっ・・・それじゃあ一緒に・・・・・・・」
「あっ・・・あっ・・・おばさん!・・・おばさん!」
最後を迎えようとする中で、突然、希一の事が頭の中に浮かんだ。
なぜなら、目の前で喘ぐ希一の母親の顔はあまりにも似ており、俺の射精を戸惑わせたからだ。
改めて、親友の母親と関係を持つ、背徳感にも襲われていた
それでも俺は、希一の母親を愛してしまった。
まるで、生涯におけるパートナーにでも巡り合えたかのように・・・・・・。
もう戻る事は出来ない。
例え親友の家庭を壊しても、この愛に生きる事を決めた。
その思いに奮い立つと、親友の母親をも壊そうと俺は再び最後を振り絞った。
「あっ・・・あっ・・・倉敷君!・・・倉敷君!・・・私もいっちゃう〜!!」
「おばさ〜ん!!・・・はあ・・・はあ・・・・・・」
親友への謝罪の気持ちを込めて、心の中で叫びながら最後を迎えた。
『すまん希一・・・すまん希一・・・・・・・』
・・・・・・すまん希一・・・・・・
―完―