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Twin's Story 11 "Sweet Chocolate Time"(final episode)
【近親相姦 官能小説】

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披露宴-2

 「さて、」夏輝がマイクに向かった。「いつの間にか主役の四人がいなくなりましたが、これには訳があります。」
 「十分にお客様へのおもてなしができましたでしょうか。もし、まだ足りない、と思われる方がいらっしゃいましたら、後ほどロスタイムを設けますので、その折りに存分に使ってやってください。」
 「現在四人はお色直し中です。とは言え、お客様をお待たせすることはありません。脱ぐだけですから。すぐです、すぐ。」
 「では準備が整ったようです。第二部、ブレッシング・タイムに突入ですっ!」
 大きな拍手が巻き起こった。
 ピンクのきわどい競泳用の水着姿の健太郎がピンクのビキニ姿の春菜の手を、同じようにライトブルーの小さな競泳用水着を穿いた龍が同じ色のビキニ姿の真雪の手をとってステージに立った。新婦二人のビキニのブラの中央には、大きなリボンがついている。新郎二人のビキニの脇にも紅白のリボンが結びつけられていた。
 「やはりここはプールですから、四人はこのように思い出深い姿で皆さんからの祝福を承ります。」
 「それでは簡単に、どうして思い出深いかの説明を致しましょう。」
 「はい。皆さんもご存じの通り、龍くんと真雪嬢は小さい頃からこのスクールで水泳を学んでおりました。それも龍くんのご両親から。自然と二人の心も近づいていき、いつしか二人はお互いの身体を求め合い、貪り合うまでになったのでした。」
 「しゅうちゃんっ!」真雪がステージから大声を出した。「恥ずかしいこと、言わないでっ!」
 「だって、原稿に書いてあるもん、ほら。」修平は持っていたメモをひらひらさせた。
 「ご紹介が遅れました。今回私たちがしゃべる脚本を担当したのは、この会場のオーナーでもあります海棠ミカ大先生でございます。」
 会場内が拍手に包まれた。ミカが立ち上がって手を振って見せた。
 「そして健太郎くんもこのスクールの生徒。実は彼がああいう姿でいるところを、春菜嬢は見初めたのです。何とドラマチックなお話!」
 「ケンちゃんの逞しい身体にくらくらしてしまい、結果春菜さんは一瞬で恋に落ちたと言えるでしょう。」
 ステージの健太郎は思いきり赤面していた。
 「どうぞ、新郎新婦は椅子におかけ下さい。」夏輝が促した。ステージの横長のテーブルに向かって四人は並んで座った。
 「さて、彼らの前にチョコレートケーキが3つも運ばれて参ります。」
 「今日はバレンタインデーだし、チョコレートの日でもあるしね。」夏輝が修平に顔を向けて言った。
 豪華なチョコレートケーキがたけし、ひろし、あつしの手によって運ばれてきた。
 「もちろん提供は『Simpson's Chocolate House』ーっ!」ひときわ声だかに叫んだ修平はガッツポーズをした。
 割れんばかりの拍手と歓声が会場内に響き渡った。
 「一生に一度食べられるかどうか、という見事なウェディング・ケーキ。当然全てチョコレートケーキ。腕をふるったのはアルバート・シンプソン翁、ケネス・シンプソン氏、そしてシンプソン健太郎くん本人、実に親子三代のショコラティエによる傑作、芸術品ですっ!」
 また大きな拍手が巻き起こった。
 「祝福タイムですから、どうぞ、順番にステージまでおいで下さり、新郎新婦によって提供されるお好みのケーキを召し上がりながら彼らに祝福の言葉を掛けてやって頂ければ、こんなに嬉しいことはありません。と本人たちが申しております。」
 「くれぐれもステージまでの桟橋では足を踏み外さないよう、十分にお気をつけ下さい。」
 「でもま、万一プール内に落ちたとしても、二人の新郎ライフセーバーがすぐに助けてくれます。なにしろ、そんな格好ですから。」
 会場内から笑いが起こった。
 「しかし、だからいって、ワザと水に落ちたりしないでください。一応彼らは主賓ですし、ケーキに塩素臭い水が掛かってしまっては台無しですから。」
 どっ!また会場から笑いが起きた。
 次々に招待客はステージに詰めかけ、四人に祝福の言葉を投げた。四人はその返礼に、目の前のケーキを切り分け、白い皿に載せて手渡した。


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