陽子への癒し-2
「よ、陽子先輩・・・。」ケンジはすでに赤くなっている。
ここは街中のシティホテルだ。質素な白い壁に囲まれた部屋のダブルベッドの縁に腰掛けて、陽子が少しはにかみながら言った。「ケン坊、ありがとうね。それからミカにも。」
「は、はい。」
「始めに誓おう。あたしはケン坊とセックスしても、それ以降は引きずらない。ケン坊も誓って。」陽子は目の前に立ったケンジの手を取り、立ち上がった。
「え?」
「どんなことがあっても、ミカを悲しませるようなことに発展させない。」
「で、でもそれって、やってみないとわからないでしょ?」
「大丈夫だよ。あたしけっこう淡泊だから。ケン坊がまた抱きたいとは思わないよ、きっと。」陽子は笑った。「それに、もしケン坊があたしの身体が忘れられなくなったりしたら、ミカの親友のあたしが許さない。」
「いや、陽子先輩、あなたその本人だから。」
「レクレーション。気晴らし。気分転換。その程度の軽さでいいんじゃない?」
「そ、そうですね。」
「でも、遊びはイヤ。」
「もちろんです。俺、陽子先輩を遊びで抱くつもりはないから。」
「気晴らしこそ、やるときは真剣に。」
「わかってます。」ケンジは陽子のブラに手をかけた。そして指を滑らせ、背中のホックをそっと外した。陽子の乳房がぷるん、と解放された。
「陽子先輩の乳首、きれいなピンク色ですね。」
「嬉しいこと言うじゃん、ケン坊。」陽子はケンジの首に腕を回した。ケンジはそっと陽子の唇に自分の唇を合わせた。メントールの煙草の匂いがした。
「陽子先輩、今でも煙草、吸ってるんだ。」
「あ、いやだった?ケン坊。ごめん。もっとしっかり歯磨きしとけばよかったね。」
「平気ですよ。」ケンジは微笑んだ。「歯磨きしてもミントの香りがしますからね。あんまり変わらないでしょ。」
二人はベッドに倒れ込んだ。ケンジはいつもミカとのセックスの時にそうするように、陽子のうなじから鎖骨を経由させて片手でひとつの乳房を優しくさすりながら、もう一つの乳首を咥え込んだ。「あ、あああ・・・。」
陽子の身体を仰向けに横たえ、時間をかけてていねいにケンジは彼女の二つの乳房を刺激し続けた。「んんっ・・・。」愛らしい呻き声を上げて陽子は喘いだ。「気持ちいい、ケン坊・・・。」
陽子の手がケンジの黒い下着に伸ばされた。ケンジは陽子の身体を抱えて自分が下になり、またキスをし直した。
口を離した陽子が言った。「ケン坊って、口に出して果てるのが苦手なんだって?」
「絶っ対イヤですっ!俺、陽子先輩の口に出すなんて、絶対しませんからねっ!」
「そんな力いっぱい拒絶しなくても・・・・。」
「ミカはそんなことまで言ったんですか?」
「うん。教えてくれた。でも大丈夫。そんなことさせないよ、ケン坊。」陽子はそういいながら口をケンジの秘部に近づけ、ゆっくりと彼のビキニのショーツを脱がせた。「んっ・・・。」ケンジが小さく呻いた。
「思春期の少年じゃないんだし、ケン坊、あっという間に出したりしないでしょ?」陽子はふふっと笑った。
手でケンジのペニスを優しく握った陽子は、舌をそっと這わせ始めた。「あ、ああ、よ、陽子先輩・・・。」
「ふふ、何だか大学時代に戻ったみたい。先輩って呼ばれるの、今でも悪くないね。」陽子はゆっくりとケンジのペニスを口に咥え込みゆっくりと味わい始めた。
「んあ、あああああ・・・。」少しざらついた舌の感触に、いつもとは違う熱さを感じ、ケンジは思わず身体を仰け反らせた。そして陽子の口の中でケンジのペニスはぐんぐん大きさを増していった。
ケンジは全裸になった陽子の秘部に顔を埋めた。そして唇と舌を使って谷間と小さな粒を刺激した。陽子は急に激しく身体を波打たせ始めた。「あ、ああっ!ケ、ケン坊、いい、いいっ!」
ケンジはその行為を長いこと続けた。やがて陽子の全身に汗が光り始めた。「来て、ケン坊、あたしに入れて。」
陽子の秘部から口を離したケンジが言った。「あこがれの陽子先輩と繋がれるなんて、すごく光栄です。」
「嘘でも嬉しい、ケン坊。」陽子の秘部からはもう豊かに雫が溢れ始めていた。
ケンジはペニスの先端を谷間にあてがい、ゆっくりと挿入し始めた。「あ、ああああ!」