『SWING UP!!』第10話-43
「さ、さくらこ……もう……」
「出る? 出ちゃう、の……?」
「あ、ああ……」
陰茎の先端に集まっていく、その電流。手でされているよりも、陰茎を圧する強さはそれほどでもないのに、高ぶりはその比ではない。桜子の持っている、爆発的な“パイパワー”が、大和を完全に篭絡し、壟断し、蹂躙していた。
「いいよ、出して……あたしのおっぱいに、いっぱい、だしてっ……!」
桜子が、その“おっぱい”の動きを活発化させた。
「う、おっ……!」
それを受けて、大和の官能も一気に膨れ上がっていった。
頂点を垣間見た、その瞬間であった。
どぴゅるっ! びゅるびゅるびゅるびゅるっ!!
「きゃっ……!」
胸の中に熱いものが広がった。そしてそれは、谷間からまるで潮を吹いたかのように溢れ飛び出して、桜子の顔にも飛来し付着した。
びゅるっ、びゅるびゅるっ、びゅる、びゅるっ…
「………」
どろり、と桜子の額と頬を伝う、大和の精。随分と間のおいたそれは、高粘度かつ真白いものを、桜子の顔に振り撒けていた。
いわゆる、“顔射”になっていたのである。
「ご、ごめん、桜子……」
何の予告もなく、顔に射精をしてしまった。ただし、スキンに覆われない射精は、遮られることのない自由を感じる分、とても気持ちの良いものになった。
「それで、つい……あの……」
顔にかけてしまうほど、勢いの強い射精になったのだ。
「びっくりしたけど……ふふ、大丈夫だよ」
顔を精液塗れにしながら、桜子が微笑んだ。大和が気持ちよくなってくれたのなら、それに優る喜びはないし、顔にかけられたからといって、不快に思うはずもない。
「いっぱい、でたね。おっぱいも顔も、どろどろだよ……」
「き、きもち、よかったんだ……それで……」
「ふふ。うれしい、な」
自分の行為で、果ててくれた。いまだ胸の谷間に収まる大和の陰茎は、射精をしたことで幾分硬度を失っていたが、その悦びを表すかのように、びくりと時折震えを起こして、わずかな名残を胸の中に少しずつ撒いていた。
「………」
精液に塗れた、桜子の顔。余りに妖艶で、淫靡なその表情に、大和の脳内が沸騰して、本能の命ずるままに彼は、桜子の肩に手をかけて、その体を押し倒していた。
「ひあっ……!」
陰茎が“おっぱい”から開放され、逆に、桜子の手による拘束が解けたその“おっぱい”は、ぷるるんと揺れながら正位置にもどった。
「今度は、僕が、桜子にしてあげるよ……」
「え、あっ……あんっ……!」
膝の裏側を両手で押さえられ、そのまま上に押し上げられた。
いわゆる、“まんぐり返し”の体勢を、桜子に取らせたのである。