『SWING UP!!』第10話-42
「大和、きもち、いい?」
懸命に、自らの手で寄せたバストを上下する桜子。亀頭から滲んでくるヌルヌルしたものが胸の谷間に広がって、その中で擦っている大和の陰茎は、興奮による硬直を、間違いなく強めていた。
「ふわふわで、ふかふかだ……」
気持ち良いか聞かれているのだが、的外れな答を返していた。どちらかといえば、握力のかかるいわゆる“手コキ”とは違った感触の面白さが、大和の中では優っていた。綿菓子の中に自分のを突っ込んだなら、こんな感触にもなるのだろうかなどと、埒もないことを考えてみたりもしている。
更にいうなら、桜子が自ら胸を寄せて、こちらを見上げるようにしながら、健気に奉仕している様を見るのが、とても扇情的だった。“パイズリ”は、直接的な性の刺激を陰茎に受けるよりも、たわわな“おっぱい”がぷるんぷるんしている視覚的な刺激に、その気持ちよさのバロメーターが存在している。
「きもち、いいよ……」
母性の象徴というべき“おっぱい”にくるまれている、自分の愚息が羨ましくて仕方がなかった。
時に、“パイズリ”は、おっぱいが大好きで仕方ないという、いわゆる“おっぱい星人”に対して、特に効果を表すという。逆に、“おっぱい星人”でなければ、気持ちよくなれないという意見も耳にする。
「ああ……」
桜子の健気なバストの奉仕を受けて、陶然としている大和は、間違いなく“おっぱい星人”の属性を有する人種であった。…諸君は、どうだろうか?
「あたしのおっぱい、きもちいいんだね……」
「ああ、いいよ……とても、きもち、いい……」
「よかった。もっと……きもち、よくなってね……おっぱいで、いっぱい、愛してあげるから……」
大和の陰茎を丸ごと包み込んで、桜子の乳房がぷるぷる揺れる。その様を見せ付けられて、手でされるよりも優しい感触に擦られている陰茎は、それでも確かに興奮し、高濃度の先走りで桜子の胸の谷間を濡らしながら、そのヌルヌルした肌触りも合わせて、大和の昂ぶりをいやがうえにも高めていった。
「大和の……あたしのおっぱいの中で、熱くなってるよ……」
はぁ、はぁ、と桜子の吐息もあらぶっている。胸はやはり、性感帯のある場所だから、その部分を大和の固い陰茎で擦られることで、桜子の昂奮も同じように高ぶっているのだ。
それを証立てするように、桜色の突起が固く尖っていた。
「う……んっ……!」
自らそれに指を伸ばし、突起を愛撫する。そうして高まった興奮を乳房に乗せて、その中に収まる大和の陰茎を、ひたすらに愛する桜子であった。
「桜子……桜子ぉ……」
“おっぱい”でいっぱいの愛撫を受けて、大和がたまらないように声を挙げる。じわじわと腰回りに集まってくる微細な電流が、やがて大きなうねりとなって、あふれ出しそうになってきた。