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続・天狗屋物語
【SM 官能小説】

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続・天狗屋物語(前編)-3

高校を卒業してから十数年ぶりに同級生のケイスケに会ったのは、十日ほど前の日曜日だった。

…あいつだ…間違いない…まったく、びっくりだぜ…

突然、新宿の喫茶店で見かけた女…いや、見かけは女の姿をしているが、彼女はあきらかに
ケイスケだった。

たまげたな…目の冴えるような真っ赤のミニワンピースを着たケイスケは、少し赤く染めた髪
を肩まで垂らし、化粧をほどこした色白のポッチャリとした顔の薄い唇には、色っぽい口紅さ
えひいていた。それは、正真正銘の「女」のケイスケだったのだ。

「よう、ケイスケじゃないか…おまえ、ケイスケだろう…」

オレは、喫茶店の隅の席で手鏡を見ながら化粧をしているケイスケの前に座る。こうして向か
い合うと、相手は男なのに変にムラムラと感じてしまう。

高校時代は、はっきり言って生意気な奴だった。色白で美形のケイスケは、女に人気があり、
ブラスバンドでフルートなんて吹いていた。気どった秀才肌で、その頃は生徒会長なんてやっ
ていたのだ。

「久しぶりだな…生徒会長が、今じゃオカマってとこか…」

ケイスケは、突然目の前に座ったオレに少し驚いたみたいだが、フンと鼻を鳴らし、脚を組み、
高価そうなハンドバッグから煙草を取り出す。

オレは、ケイスケが男だということを忘れて、パンツが見えそうなくらい短いスカートから露
わになった太腿の肉肌に、つい視線を奪われてしまう。薄いストッキングに包まれ、むっちり
とした色っぽい太腿から白いハイヒールを履いた細い足首にかけて伸びる、滑らかな脚線に、
思わず生唾を飲み込む。


「男のものはどうしたのかって…ええ、まだついているわよ…いずれ取ってしまうつもりだけ
ど…あなたに言われたくないわね…」

あなたに…なんて、キモイ奴だぜ…相手を見下したようなケイスケの言い方は昔から変わって
いないが、ハスキーな声は以前とは違い、やっぱり女そのものだ。その気になれば声まで変え
ることができるのだ。
チンチンがついたケイスケの下半身はあそこは見たくはないが、胸のかすかな膨らみやキュッ
とくびれた腰つき…なぜかオレはケイスケに女を感じ、あそこが勝手に堅くなっていく。


ケイスケは髪をかきあげると湿った唇からゆっくりと煙草の煙を吐いた。その薄紅色の艶々と
した唇には、妙に甘酸っぱい色気がある。どこかウブな女子大生を思わせるような初々しさが
ありながら、同時に熟れた女の雰囲気があって何とも言えない色気を漂わせている。
高校のときから女っぽい感じだったが、まさかほんとうに女になるとは思ってもいなかったぜ。

「ええ、セックスもするわよ…お尻の穴でやっているのかなんて…あなたって、あいかわらず
下品ね…だから、女性にもてないのよ…」と、ケイスケはオレを軽蔑するように言った。

余計なお世話だ…まったく言いたいこといいやがって…やっているところがケツの穴なのに、
ケイスケは、もっともらしくセックスなんて口にする。
女になりたい男の気が知れないが、裸に剥いだケイスケを縛って責め上げたときの、こいつの
生々しい悶え声なんて想像すると、妙にチンチンの奥が疼いてくるから不思議だ。




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