私たちは様々な問題を抱えている-1
晴れた休日、しょうちゃんにランチに誘われた。
最近は会う度に、胸のあたりが痛むような気持ちになり、
気づかない振りをするのも、きつくなっていた。
でも、向き合うのは、きっと、もっと辛い。
以前は会うのが楽しかったのに、
いつの間にこんな風になってしまったのだろう。
カフェの中で本を読みながら待っていた。
主人公は次々と男と寝て、でも飄々としていた。
体を合わせて心が反応しないのは、楽かもしれないな。そんな事を考えていたら、しょうちゃんが来た。
私を見ると、目の下をふっくらとさせて、優しく微笑んだ。
イケメンだな、と思いながら、席に着くしょうちゃんをぼんやりと見ていた。