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私たちは様々な問題を抱えている
【ノンフィクション その他小説】

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「はは、なにそれ。」

ユウトさんは煙草を吸いながら軽薄そうに笑った。


「ね、結婚してとか、なにそれだよね。」

「だって、セックスしかしてないんでしょ、君たちは。」

「うん」

「まあ、そうでもしないと、りっちゃんを自分のものにできないって、焦ってるのかもね。」

私のうしろに回って、私を抱きながらユウトさんは言った。

「…そう言われると、悪い気しないですね」


早坂さんに、はっきりした返事をしないまま、結局何事もなかったのように私たちは、生活していた。


お金の問題とか、仕事をどうするかとか、そんな具体的な問題より、


結婚というものを本気で早坂さんが考えているとは思えなかった。


自分をより自覚させるための手段として、結婚をちらつかせている。


笑止千万、だ。



「でも、羨ましいな、そんなに想ってもらえるのは。」

「え」

ユウトさんを見ると、さっきまでの軽薄な表情は、消えていた。


「たまに分からなくなるんだ、彼女に愛されているのか。」

「…。」


「俺、彼女とセックスどれくらいの頻度でしてると思う?


月に1回するかしないかなんだよ。


俺が誘うと、嫌そうな顔するんだ、なんでそんなにしたいのって。


セックスがないから愛されていないとは思わないけど、


なんていうか、説得力がないんだよね。


愛してるとか、好きとか言うのは簡単だよ。


ただ、それを形にしてもらわないと、


不安になることがある。



りっちゃんの彼氏は、セックスとか、プロポーズっていう、目に見えるもので好意を形にしてくれているんだから、


りっちゃんは、幸せだと思う。」


ユウトさんは、どこか、宙を見ながら、呟くように言った。


私は、ただ、黙ってそれを聞いていた。


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