彼2-2
当時付合っていた男の人との事で、少し悩んでいた時期でもありました。
その男の人とは、そんな気持ちの良い朝を迎えた事はありませんでした。
妻子持ち。
そう、その当時、私は不倫してたんです。だから、私の部屋で一緒に朝を迎える事は無かったんです。
いつも、仕事が忙しくて、夜遅くに私の部屋に来て、Hしてさっさと帰って行く。
たまに、早い時間から会える日も、隠れるように、あまり流行っていない目立たないお店で食事して、すぐに私の部屋に来て、Hして帰っちゃう。
休みの日は、家族サービスがあるから会えないし。
それなりに、辛かったな。
本気で奥さんと子供を捨てさせるような気も無かったし、セフレ以上恋人未満的な人だったから、「死ぬほど辛い」って事は無かったけれど、暇な休みの日に相手が居ないのは、やっぱりつまらなかった。
だから、パチンコばかりやってた(笑)。
でも、そのおかげで今の彼に出会えたんだから、今としては良しとしています。
ただ、その男の人を許せない事件が、その後起こってしまうんです。それは、いまだに許せません。
でも、だから、その事件がきっかけで、今の彼と同棲するようになって、毎日が楽しくなったんだから、許せないけれど恨んではいません。
彼の寝顔を見て決心しました。
「別れよう」
不倫相手との別れを決意した瞬間でした。
寝ている彼の唇とあれに軽くキスをして、自分の部屋に戻りました。
シャワーを浴びて、化粧をして、出勤しました。
出勤途中、自分の身体がとても軽かったのが、とっても嬉しかった。
それからは、毎日のように彼の部屋に行きました。
なにしろ、彼は学生で、お金の心配が無くて、学校に行くかパチンコ屋に行くかしかないから、毎日暇だし(笑)。
不倫相手からの連絡を「ひたすら待つ」のと全く逆です。
私が会いに行けばいつでも居てくれる。
そして朝まで一緒に居られる。
外で食事するのも、手をつないで歩くのも、ぜんぜん「人目」を気にする必要が無いというのは久しぶりでした。
休日も一日中一緒に居られるんです。