強請る兎-4
「ねェ……あたしと、やりたくなった?」
「そりゃ、ずっとこんなことばかりさせられたら、俺も耐え切れませんよ」
「そうよね、こないだ初めてヤッたばかりだもんねェ。あたしを犯す気満々だね?」
「会長だって、もうその気なんでしょう?」
「あ、ちょっと、リクオ君……!?」
俺は振り向きざまに、ヨウコのスカートの中に強引に手を突っ込んでやった。
もちろん、彼女の股間の様子を確かめたかったからだ。
ヨウコは足を内股気味にして、俺の手の侵入を阻止しようとしたが、本気で抵抗している感じじゃない。
指が彼女の敏感な部分に下着越しに触れると、ああっ、と艶かしい溜息が漏れてきた。
指先を上下に動かすと、湿り気がはっきりしてきて、ヨウコが腰を引くようにした。
もう抵抗はしていない。きっと、彼女だって、やりたいんだ。
俺は下着の中に手を差し込もうとすると、その気配を感じたのかヨウコが身を引いた。
「ダメよ、直に触ったら、あたしの方がもう止まんなくなっちゃうから」
「そうなっても、いいじゃないですか」
「フフ、今日はね、ここじゃなくて、別の場所に行きましょ?」
「別って、どこへ?」
「柔らかいベッドのある所よ」
「ベッド? 保健室ですか? でもこの時間なら、もう閉まってるんじゃ?」
「閉まってるから、いいのよ。行きましょ?」
ヨウコは小悪魔的な笑みを浮かべて、生徒会室から出て行く。
俺は勃起したまま彼女に付いて行くことに引け目を感じながらも、股間を隠しつつ付いて行くしかなかった。