スイートクッキー-2
あなたの姿が見えた時
心臓は更に早くなる
１秒間に１０回な割合で
いやもうマジで死ぬって!
あなたと目が合った瞬間
私は持っていた袋をあなたに押し付け
近くの女子便に去って行った
早退したい
そうしようか、どうしようか
結局６時間いっぱい受けた
変に思われたくなかったし
渡してるトコ結構な人に見られてたし
１ヶ月なんてスグだね
ホワイトディ。
あいつは何か返してくれるんだろうか？
なんてちょっと期待を持ち学校へ
行ったけれど、何も貰えず帰宅。
そんなモンか、中学生だし
何よりウチら、ロクに話した事もなかったしね
開き直ってやろうか
時は過ぎ
うちらは受験生２ヶ月目
私はとっくに冷めていて
「前好きだった男」
としか彼を見ないようになった
この時期は修学旅行があって
修旅カポーなるものが３組誕生し
その中に奴も含まれていた
彼女は
親友、とまではいかないが、まぁまぁ仲の良かった小学校来の友達
私は友達と帰宅
奴らはその横を無言で通り過ぎて行った
冷めてるよ
冷めてるけど
「前好きだった男」だから
やっぱりギクッとはしたさ
奪おうとは思わない
あなたのその行動が
バレンタインのお返し
そういう事にしといてあげる
卒業式
友達に、あなたが写った写真を１枚貰った
別にいらなかったけど
高校違うから記念に貰っといた
大事にしまってある、思い出の１つ。
バレーボールを続ける為に
あなたは私立高へ行き
私は晴れて公立合格
あれから２年
ねぇ
今どうしてる？
私にはもう彼氏が出来て
あなたを思い出す事は殆ど無いけど
元気ですか？