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スイートクッキー
【青春 恋愛小説】

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スイートクッキー-1

中学二年
私はあなたの事を知った
同じクラスになった

最初はどって事ない存在
自分以外の人間の一人

だけど

気づくとあなたの方ばかり見てた
いつのまにか好きになってた

理由?
そんなの無い
気がついたら好きになってたんだもん


席は
隣の前の前

意外と遠いんだな、コレが

授業なんて全く聞かず
あなたの背中ばっか眺めてた

今日は寝癖があったり
寝てるのか、首がカクンカクンなってたり

面白い。



席替えをして
席はかなり遠くなってしまった
以来私達の席が近くなる事は無かった



そんなこんなでもうすぐバレンタイン
早いね、もうすぐ一年終わっちゃう
幸い二年から三年ってのはクラス替えが無いけど

私は決心した

友達と一緒に買い物
ラッピングの袋とメッセージカードを買った
レジに持っていく時から
ちょっと恥ずかしかった
店員さんと目を合わせられなかった


2月13日。
遂に来た
来た来た来た来てしまった!
あなたの為だけに焼いたカントリークッキー
実はお母さんに手伝って貰って作った
砂糖入れすぎ超甘い激甘。
スウィ〜トだね
あなたも甘党だと良いんだけど。

赤いギンガムチェックのラッピング袋に
スイートなクッキーを4つ
そしてメッセージカードを机に置き
左手で押さえ
オレンジ色のペンを持つ

手が震えた
ただでさえ汚い字が更に増量中
しかもちっちぇーし
読めるかな

そのカードをクッキーと一緒に突っ込み
赤いリボンで結んだ


その夜は眠れなかった
心臓バクバク
脳みそぐーるぐる
おめめぱっちり
体温上昇

活性化してんだもんよ



そして
やって来ましたバレンタイン。
私はいつもより早めに学校に行き
友達と一緒に玄関で待ち伏せた
何度逃げようと思ったか
靴箱にクッキーブッ込んでさ。
流石にどうかと思ったからやらなかったけど


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