電車を降りて-1
男の家は駅からそう遠くない綺麗なマンションだった。
駅からの道、男は美紅の手を引いたり無理矢理連れて来るようなことはしなかった。
むしろ、美紅を自由にさせていた。
だから逃げようと思えばいくらでも逃げられたのだ。
特に会話もなく前を歩く男が携帯を操作しているのを美紅はぼんやりと眺めていた。
そして美紅はマンションに来てしまった。
部屋に入ると1LDKの間取が広がる。
「適当に座ってて」
男に言われて美紅はソファーへ腰を掛けた
(どうしよう、やっぱり駄目だよこんなこと)
部屋に入ると急に現実感が芽生えて美紅の心はまた揺れ始めた。
その時チャイムが鳴った。
もう一人、男が部屋に入ってきて美紅は思わずソファーから立ち上がった。
(嘘っ…)
痴漢行為の時、散々クリト○スを弄っていた男だ。
「美紅ちゃん久しぶり。今日は思いっきりイかせてあげるねー」
まるで親しい友達に話しかけるようににこっと爽やかな笑みを浮かべてその男は言う。
複数プレイなどしたことのない美紅は反射的にその場から逃げ出そうとした。
しかし、男にガッチリと腕を捕まれそのままソファーへ押し倒される。
「んっ…」
こじ開けるように、男の舌が口内に侵入してきた。
「おい、和樹。がっつき過ぎだろー」
笑いながらマンションの主はリビングへ戻ってきた。
「俺だってまだなのにさ」
ぴちゃぴちゃと唾液が混ざりあう音が部屋に響く。
和樹、そう呼ばれた男は美紅の口内を堪能すると顔を上げた。
「わりー俊哉」
美紅はソファーから抱き起こされ俊哉と和樹に挟まれた。
「じゃ、始めますか!」
和樹はそう言って美紅の制服のシャツを脱がしにかかる。
俊哉がスカートを取り払い美紅の身体を覆うものはブラとパンティのみとなった。
薄いブルーのパンティに大きな染みがついている。
「さっきの続きしてあげるよ」
俊哉はするするとパンティを脱がす。
大きく開いた足の間は、淫らな液が濡れて光っていた。
「綺麗にしてあげる」
俊哉はそう言うと美紅の秘所に吸い付いた。
突然の刺激に美紅は声を漏らす。
「ひぁっ…!」
ブラもはずされてしまった。
こぶりだがぷるんとしたお椀型の胸の先は薄い桜色をしていて、そこにも和樹の舌が這う。
同時に二ヶ所、柔らかい舌で刺激されて美紅は頭が真っ白になった。
「あっ、ああ…!」
和樹は乳首を吸いながらもう片方の乳首を指でこねる。
「あっ、ああんっ」
「美紅ちゃんのクリ、勃起して大きくなってるよ」
包皮がめくれ剥き出しのクリト○スを、俊哉は尖らせた舌先でチロチロと舐めあげる。
「ああっ…、イくぅ、イっちゃうっ…!」
快感の波が一気に押し寄せた時、またしても俊哉はその舌の動きを止めた。
「イきたいならちゃんとお願いしなきゃ」
「え?」
茫然と美紅は目を見張る。
「どこをどうして欲しいのか、ちゃんと言いなよ」
「そんなっ」
「言わなきゃしないよ」
処女ではないが男性経験がそう多くない美紅は、言葉を詰まらせた。
そんなこととても言えない。
しかし、くすぶる快感の炎が胸のもどかしい刺激と相まってさらに大きくなった。
「…もっと舐めて」
「どこを?」
「…あ、あそこ」
「あそこじゃ分かんないな」
俊哉は美紅をからかうようにくすっと笑った。
「…オマ○コもっと舐めて」
羞恥のあまり美紅はもう何も考えられなかった。
「クリ、いっぱい舐めてぇっ…!」
その言葉を待っていた俊哉はまた剥き出しのクリトリスを舌で激しく攻め始めた。
チロチロチロ…
「イくぅ…!」
びくんと身体を震わせて美紅は達した。
「美紅ちゃんがそんなエッチなこと言うから俺我慢出来ないよ」
和樹はまだ快感で脱力している美紅を抱き抱え、そばに置かれていたベッドに運んだ。
仰向けに寝かされた美紅の後ろから熱く上を向いているペ○スをズブリと挿入した。
「…っ!」
熱く潤った美紅の中は和樹のものを締め付ける。
「きっつ、美紅ちゃんのオマ○コ」
「やっ、待って」
「大丈夫、ちゃんとゴムつけてるから、心配しないで」
和樹はそう言うとゆっくりとピストンを開始した。
「痛いことしないから。美紅ちゃんはただ気持ちよくなればいいんだよ」
久しぶりの挿入に圧迫感を覚えたがそれも束の間、すぐに快感が美紅を襲う。
「あっ、はぁっ」
ギシギシとベッドが軋む。
「すげー気持ちいいよ美紅ちゃん」
うっとりと和樹が言う。
「美紅ちゃん、俺のも気持ちよくして」
ふと顔の前に大きくなった俊哉のものが近づけられる。
言われるがまま、美紅はそれを口に含んだ。
パン、パン、パン
じゅぷっ、じゅぷぷっ
部屋に下半身を打ち付ける音と、唾液の水音が響く。
すっかり思考を失った美紅は夢中で和樹のものをしゃぶり続けた。
「すげー、たまんねぇ」
「俺も。もう出ちゃいそうだよ」
俊哉と和樹はひたすら美紅の身体を貪る。
美紅ももう限界だった。
美紅の中が和樹のペ○スをきゅうきゅうと締め付ける。
「んっ、んんー!」
背筋に凄まじい快感が走る。
口に俊哉のものを含みながら美紅は達してしまった。
それを見届けた男たちは、たっぷりと精液を放出した。
「んぐぅ!」
熱くドロリとした体液が口いっぱいに広がる。
「飲んで」
俊哉に言われて美紅は素直にそれを飲み下した。
「ありがとう美紅ちゃん」
俊哉はにっこりと笑って、美紅の髪を優しく撫でた。