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痴漢電車ー美紅ー
【痴漢/痴女 官能小説】

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痴漢電車-1

時計の針は18時を指していた。

美紅(みく)はいつもの電車に乗っていた。
放課後仲のいい友達と教室で話したりしていると大体この時間の電車になる。

車内は混雑していて、駅で乗客が乗り降りするたびに奥の方へと押しやられる。

(あとみっつ)
あと三駅でこの不快な状態から脱出出来る。
美紅は目をつむって揺れに身をまかせていた。


突然おしりの当たりに何か感じて美紅は身体をびくっと震わせた。

あきらかに人の手の感触がした。

(ち、痴漢?)
この沿線は痴漢が多いと有名らしく学校でも度々注意をうけている。
実際、クラスの中に痴漢されたと騒いでる子もいたが、美紅はどこか他人事だった。
まさか、自分はそんな目には合わないだろうとそんな風に思っていたのだ。

しかし今、美紅のおしりに当たる手はさっきより広範囲に感じる。

サラサラの栗色の髪、白い肌に大きな瞳、長い睫毛。
すらりとした長い手足が制服からのぞく。
学校でも美少女の一人と知られる美紅は、見かけよりもわりと勝ち気だ。

痴漢の正体を突き止めるため、美紅は後ろを振り向いた。

くたびれたスーツを着たオジサン、そんなありふれた予想をしていた美紅は言葉を失った。

制服を着た男子が美紅の後ろに立っていた。
その制服はこの界隈では進学校として名の知れた男子校のもので、勿論美紅も知っていた。
長身に端正な顔立ち、男はかなりの美形だ。

こんな人が痴漢をするだろうか。
想像とのギャップに混乱している美紅に男は怪訝そうな顔をする。
「何?」

もしかしたら自分の勘違いかもしれない。
(それとも誰か別の人?)

「すみません、何でもないです」
前を向き直った美紅は思った。
やっぱり勘違いかな?

しかし次の瞬間、美紅はまたびくっと身体を震わせた。

何者かの手がスカートをめくり直接パンティの上からおしりを触りだしたからだ。

美紅は後ろを振り向く。さっきの男と目があった。
男は美紅を見てニヤリと笑った。

(やっぱりこの人!)

「止めて」
そう声を挙げようとした瞬間またしても美紅を衝撃が襲った。

美紅の前に立つ男の手がスカートの中に侵入し、パンティの上から股の辺りを刺激し始めたのだ。

前と後ろ、同じ制服を着た男たちに挟まれ怒りよりも美紅はパニックになった。

(や、やめて!)
美紅の意志など関係なく、男たちはねっとりと愛撫を施す。
懸命に足を閉じようとするが、後ろの男の足が割りいってそれを阻止する。
さらに前に立つ男がぴったりと身体を密着させてきて身動きが取れない。

(やめて!やめて!)

男たちは下着の上からでは飽きたらなくなったのかその指を下着の隙間から侵入させてきた。

指が直接クリト○スに触れた時、美紅は思わず小さく声を漏らしてしまった。
それが合図かのように男たちの愛撫はさらに激しさを増す。
おしりを触っていた男は美紅のシャツの裾から腕を入れてブラを上にずらすと、やわやわと胸を揉み始めた。
クリト○スを弄っていた男は美紅の愛液に触れ、それを指に塗りたくり更にクリト○スを擦り出す。

くりくりと乳首も摘ままれ、美紅はもう立っていられなくなった。

(痴漢されてるのに、感じちゃうよぉっ、だめっ、早く!早く駅に着いて!)

美紅の降りる駅の直前でようやく指が離れた。
ドアが開くと美紅は急いで電車から降りた。

ホームに立つと足がガクガク震える。

(早く閉まって!)

ドアが閉まり電車が動き出すとようやく美紅は安堵した。

下着は乱れ下半身は愛液がまとわりついて気持ち悪い。
美紅は階段をかけ上がるとトイレに飛び込んだ。

初めての痴漢に美紅はショックを受けていた。
そして痴漢されて感じてしまった自分が信じられなかった。
涙がじわりと浮かび視界がぼやけてくる。

濡れている箇所をトイレットペーパーで、拭き取りながら美紅はあることに気づいた。

あんなに執拗だった男たちの手が、自分が降りる駅の直前ですっと離れた。

まるで美紅が降りる駅を知っていたかのように。


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