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痴漢電車ー美紅ー
【痴漢/痴女 官能小説】

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電車を降りて-2

美紅は教室の机で本を読んでいた。
しかし、見ているだけで内容はちっとも頭に入ってこない。
あれから一週間がたった。
何をしていてもあの時の体験が頭から離れない。

あの後、さらに男たちに様々な体位で挿入され美紅は声を枯らすまで喘ぎ続けた。

男たちは美紅を駅まで送ってくれた。

改札を通り抜ける美紅に俊哉が言った。
「またね、美紅ちゃん」

美紅は聞こえないフリをした。
もう二度とこんなことがあってはいけない。
駅までの暗い夜道で美紅は自分にずっとそう言い聞かせていた。

「ねー美紅今日暇でしょ?」
「なによ、いきなり」

クラスメイトの愛が美紅の机にやってきた。

「今日合コンなの。美紅も来てよね」
「えっ、やだよ」

大々、愛は彼氏いるじゃん。そう答える美紅に愛はため息をついて、窓際で話している男子の一人に目を向けた。
「あたしあいつと別れたから」
「えっ!?」
「そういうわけだから。人数合わせもあるしお願い。友達思いの美紅ちゃん♪」

そう言われると断れない。
愛が去ると翼がやってきた。

「大丈夫?美紅、合コンとか嫌いじゃん」

心配そうな顔をする親友に美紅は明るい顔を作った。

「ありがと。大丈夫だよ。さっと行って、さっと帰ってくるから」
「もーお人好しなんだから」

ーーー

美紅は待ち合わせの場所で他の女子が話している会話を聞いていた。

「ねー、どんな人くるかな?」
「一高と、合コンなんて超楽しみー」

一高。美紅の胸がどきりと鳴る。
俊哉と和樹の制服は一高のものだった。

(…まさかね)

「あっ、来たみたい!」
「うっそ!みんなマジカッコいいんだけど!」

横断歩道を歩いてくる数名の男子を見て女子たちはよそ行きの笑顔を作る。

「こっち、こっちー!」

美紅だけはその場で凍りついていた。

「お待たせ」
「ううん。うちらも今来たとこ」
「そーなんだ。じゃあとりあえずカラオケ行こっか」
「オッケー」

そんなありふれた会話が耳を通りすぎていく。

「また会えたね」
他の人に聞こえないように俊哉は美紅にそっと耳打ちした。

「今日も楽しもうね」
和也も美紅のそばに来て意味ありげに笑った。

おわり


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