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サノバ・ビッチ
【レイプ 官能小説】

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再会-8


「い……いやぁっ!」

麻理が明らかにそれまでとは違う力で俺を突き放した。

俺はだらりとなったペニスを露出させたまま、不様に尻もちをついた。

「妊娠したら……妊娠したらどうするのよ!」

「……さあな。俺の知ったことじゃない」

妊娠が嫌でこれほどの拒絶が出来るなら、セックスも拒絶すればよかったのだ。

妊娠は困るが気持ちいいことだけはやりたい───。

結局この女も、俺の母親と何も変わらないではないか。

俺は再び立ち上がると、麻理の腕をつかんで床に押し倒した。

「もう一回やらせろよ」

俺は麻理のストッキングと下着を膝のあたりまで引きずり下ろすと、下半身を高く持ち上げ、再び半立ちのペニスをヴァギナに押し当てようとした。

だらしなく緩んだ麻理の割れ目から、半透明の精子がタラタラと流れ落ちてくる。

「お願い……もうやめて……」

「もう一回も二回も変わらねぇって!てめぇもホントはやりてぇんだろ」

もっともっと徹底的に、麻理の全てを汚してやるのだ。

女はみんなただのメスなんだ!

俺はまるで何かに取り憑かれたように麻理の身体を押さえつけ、より深く挿入出来るように態勢を立て直した。



「───結婚するの」

不意にきっぱりと麻理が言った。

「………は?」

「だから……今そんなことになったら……本当に困るの」

予想もしていなかった「結婚」という言葉に俺が怯んだ一瞬の隙をついて、麻理は素早く身を起こした。

「……お願いだから……もう許して」


─────結婚?

俺の意識の奥底に、何かひんやりと冷たいものが流れこんでくるのがわかった。

ついさっきまで俺の愛撫に悶え、自ら俺の肉棒を欲しがって喘いでいたくせに、妊娠させられるかもしれないとわかった途端に「結婚」とは笑わせる。

幸せなヤツと不幸なヤツの境界がどこにあるのかは知らないが、泥沼の中でしがみついた蜘蛛の糸を、いきなり目の前でぷっつりと切られてしまったような気がした。


「───ふざけんなよ」


俺は座ったまま後ずさりする麻理の髪を乱暴につかむと、平手で頬を思いっきり張り飛ばした。

ビシリと嫌な音がして、麻理が短い悲鳴をあげる。

逃げようとして背けた顔を無理矢理こちらに向かせて、もう一度殴りつけた。

「きゃあぁっ……!」

麻理の身体がぐらりと横に倒れ、事務机にぶつかって派手な音を立てた。

俺がまだ幼かった頃、父に殴られ、痣を作って泣いていた母親の顔が脳裏をよぎった。

やめろ───。

俺はあいつとは違う。
俺はあいつのようにはなりたくたいんだ


誰か───俺を止めてくれ───。


そう心の中で叫んだ時、俺の背後で会議室の扉が勢いよく開いた。





「───お前ら、ここでなにやってんねん」



振り向いた視線の先には、がたいのいい、スーツ姿の中年男が立っていた。

その左胸には、彼がこの店の支配人であることを表すゴールドのネームプレートが鈍く光っていた。





END



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