第6話 ボーダーライン-2
「おやおや・・・ヒロミさんを少し怒らせたみたいですね。さっきまで、卑猥な言葉を並べて欲しがってたのが、まるで嘘のようです。あなたも所詮は人の親・・・こんなふしだらな格好をさせられても家族思いなんですね。分かりました・・・僕もそこまでは鬼になれませよ。ただ・・・その代わりと言っては何でしょうけど・・・僕の質問に一つだけ答えてくれると約束して下さい」
「えっ・・・質問って何よ?」
「ふふ・・・そんなに心配しなくとも大丈夫です。凄く簡単な質問ですから。それに・・・ヒロミさんは、もう我慢できないはず・・・あんなにおねだりしたんですからね・・・ふふ・・・・・・」
「あっ!?・・・だ・・駄目よ・・・今、真剣に話してるのに・・・はあ・・・はあ・・・・・・」
彼は再び、パンティーストッキング越しの私の物を愛撫した。
親指でクリトリスをなぞりながら、中指でヒダを掻き分けたりと相変わらずの愛撫をみせたが、手つきだけは私の頂点を見据えてか、焦らす様にゆっくりとしていた。
彼は、パンストプレイは初めてでも、女には慣れていた。
私が歯痒く思いながらも、頂点を見据える度に彼の手つきは止まり、そのまま太ももの内側へと滑らせて焦らした。
その一連の動作は、焦らしのテクニックとも言われ、何度も繰り返された。
シュルル・・・シュルル・・・・・・
彼は、室内にナイロンの摩擦音を響かせながら、脚をM字に広げて仰向けになる私の太ももの付け根を摩っていた。
その股の間から覗く彼の表情は、焦らされて喘ぐ私を嘲笑うかのように、不敵な笑みを浮かべていた。
「はあ・・・はあ・・・早くして・・・何でも言うから・・・はあ・・・はあ・・・・・・」
私は我慢できずに、彼に屈した。
敏感になる、私の物の付近で焦らす彼の手つきは、格別な物にさえ思えた。
「ふふ・・・言いましたね?・・・僕は、聞き逃がしませんでしたよ」
「ええ・・・だからお願い・・・早く私に触って・・・はあ・・・はあ・・・・・・」
「仕方ありませんね・・・ヒロミさんも大分我慢なさってる様ですから・・・・・・。それじゃあ手始めに・・・息子さんの名前でも教えてもらいましょうか?」
「また、家族の話なの?・・・さっきも言った通りベッドの上では嫌だわ」
「別に、深く聞くつもりはありません。ただ・・・息子さんの名前を教えてもらえるだけで結構です」
「で・・でも・・・私の息子の名前なんて聞いてどうするつもりなの?」
私は、何度も家族の話を持ち出す彼に懸念していた。
さらに、息子の名前まで聞き出されては、のちに不利な立場になる事も恐れていた。
それでも彼は、執拗以上に私に迫ってきた。
「ですから・・・ただ名前だけを教えてくれれば良いんです。それ以上は、聞きませんから・・・・・・」
「でも・・・こんな所で息子の名前なんて・・・あはっ!?・・・・・・」
太ももの付け根を摩っていた彼の手つきは、再び私の物へと滑り込んでいた。
「僕の事を信じて下さいよ。ヒロミさんのだってこんなになって・・・もう限界なんでしょう?。ただ、息子さんの名前を教えてくれるだけで良いんです。その後は・・・僕のをヒロミさんの中に入れて、いっぱい突いてあげますよ・・・ふふ・・・・・・」
「はあ・・・はあ・・・ほ・・本当に・・・本当に名前だけよね?・・・はあ・・・はあ・・・・・・」
「ええ・・・それ以上は聞きません。ヒロミさんが名前を言えば、パンストを破って僕のを入れるだけです。二人で早く気持ち良い事しましょうよ」
彼の具体的な言葉は、頂点を迎えたいと思う私の気持ちを逸らせた。
自分の私欲の為なら、我が子も売る勢いだった。
「わ・・分かったわ。その代わり・・・名前だけって約束してね」
「もちろんですよ・・・さあ・・・僕を信じて・・・・・・」
「隆広・・・隆広って名前よ・・・はあ・・・はあ・・・・・・」
「ほう・・・良い名前ですね。タカヒロ君って言うんですね。その・・・タカヒロのヒロは・・・ヒロミさんのヒロからきてるんですか?」