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双子よめ
【ラブコメ 官能小説】

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お嫁さんはどっち?-9

 彩花が促し、彩菜が控えめに頷く。彩菜の奴、顔を真っ赤にしてどれだけ恥ずかしがってんだよ。
 ほんと、今の彩菜の姿を見るとあの時の大胆な姿が幻のように思える。
「だってさ。身体を洗ってもいいだろ?」
 ジリジリと近づいてくる彩花。ここで二人を拒むことは、どうやら出来ないようだ。
「わ、分かった。洗っていいからとりあえず離れてくれ」
「ん♪」
 さて、二人に俺の身体を洗わせることになったわけだが――どうしたものかね。
 身体を洗うということは、一度湯船から出ないといけないわけで、湯船から出てしまうと二人に勃起したチンコを見せることになるわけで……
「りっくん……? 早く湯船から出てきてください。そうしないと身体を洗えませんよ?」
「あ、ああ。分かっている」
 ――分かってはいるのだが、如何せん立ち上がることが出来ない。
 二人に勃起したチンコを晒したくない。そんな思いが俺の思考を埋め尽くす。いや、誰だって他人には勃起したチンコを見せたいとは思わないだろう。
 しかし、勃起が治まるまで湯船に浸かり続けるわけにもいかない。
 あまり浸かっていると二人に不審がられてしまうし、まぁ彩花にはバレているっぽいけどな。
 かといって、今すぐにチンコを萎えさせろというもの難しい話だ。
 だって目の前にはスク水を着た女の子が二人も居るんだぞ。ピチピチのスク水を窮屈そうに着ているんだぞ。
 そんな光景を前にしてチンコを萎えさせるのは不可能だ。
「りっくん……」
 彩菜が不思議そうな顔を浮かべる。
「陸、早くあがれよ」
 彩花が楽しそうな笑みを浮かべている。
 これはもう、覚悟を決めるしかないようだな。二人に勃起した姿を晒す。その覚悟を――
「彩菜に彩花」
「何ですか?」「何だ?」
「先に謝っておく。すまん」
 ただ一言そう告げ、浴槽から立ち上がる。
「きゃっ!?」
「おぉ……」
 勃起したチンコを見て二人が驚きの声をあげる。彩菜は恥ずかしいといった感じで、彩花は予想外といった感じの驚きを。
「ほ、ほら、身体を洗ってくれるんだろ! 早く洗ってくれ!」
 大げさに声を張り上げ、この変な空気をかき消す。とにかく俺自身が勃起しているという現実は忘れるんだ。全てを忘れて二人に身を委ねるんだ!
「わ、分かりました! 彩花、う、打ち合わせ通りいくわよ」
「お、おお! アレでいくんだな」
 二人が言うアレとはなんだろうか? 風呂場に突撃してくる前に一度、打ち合わせをしているらしいが……
「んしょっと……」
「よ、ほっ……ん」
 二人が石鹸を手に取り、身体に――スク水に泡をつけ始めた。
「お、おい……まさか――」
 俺の思い違いかもしれないが、二人はまさか自分の身体を使って俺の身体を洗おうとしているんじゃないだろうな? それはさすがに拙いぞ。
 二人の柔らかな身体が俺の身体に密着するだなんて……俺は裸で二人はスク水だけなんだぞ。色々と柔らかすぎるものが当たりまくりじゃないか!
「彩花いきますよ」
「ああ。きちんと陸の身体を洗ってやるよ」
 泡で包まれた二人が俺を挟むように密着してくる。前と後ろに感じる二人の身体。
 泡のヌルヌルとした感触とスク水のツルツルとした感触。その二つが俺の身体に当たる。
「お、おお、おい! 二人とも――っ!?」
「知りませんか? タオルなどで身体を洗うよりも人の身体で洗った方が肌にいいんですよ?」
「そうだぜ。と、言ってもあたし達の場合はスクール水着で洗うことになるんだけどな♪」
「そ、それは知っているが、それなら手とかでいいじゃないか!」
 わざわざ自分の身体を使う必要はどこにもないはずだ。
「それじゃあ意味ないじゃん。普通に手で洗っても誰も得なんかしないよ」
 得をするとかしないとかの問題なのだろうか?
「そ、それにですね……昼間にその、りっくんにエッチなことをされたじゃないですか」
「ぶ――っ!? そ、それは――」
 俺も変に悪乗りをしてしまったというか、かなり反省しています。はい。
「それで私達、考えたんですよ。私達だけが気持ちよくなって、りっくんは気持ちよくなっていないって」
 いや、あれはあれで気持ちがよかったけどな。勿論、そんなことは口には出さないが。
「だから二人で考えたんだよ。陸にも気持ちよくなってもらおうってな」
「それが、これなのか」
「はい。もしかして、迷惑だったでしょうか?」
「……迷惑じゃないが……」
 出来ることなら勘弁して欲しかったな。今のこの状態は個人的に色々と拙いからな。
 可能であれば今すぐにでも離れて欲しいかな。
「では、多少不手際があるかもしれませんが、頑張って身体を洗いますね」
「絶対に気持ちよくしてやるからな。覚悟してろよ」
「お、おお……」


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